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【完全版】イダ=ヤー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】イダ=ヤー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Idh-Yaa/Quum-yaa

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★☆☆☆☆

本報告は、ゾスの母神「永遠の脈動者」として知られるイダ=ヤーについての調査記録である。

イダ=ヤーは、ゾスの二重星に存在する脈動する永遠の存在である。『ポナペ教典』によれば、クトゥルフと結ばれ、ゾス三神として知られるゾス=オムモグ、ガタノソア、クティラ(一部の文献ではユトグタとも)を産んだ母なる神格とされる。

形態的特徴として、イダ=ヤーは絶え間なく脈動し、のたうつ姿を持つとされる。その本質は、現代の科学的概念で言えばブラックホールに近い性質を持ち、宇宙の物質を飲み込む特性を有している。宇宙の潮流に乗って流れてきた下級の存在を捕食し、それらを再構成して奇妙な形態や幼生として「再誕」させる可能性が指摘されている。

特筆すべき特徴として、イダ=ヤーはゾスの二重星と本質的に結びついており、そこから移動することができないとされる。『ネクロノミコン』の記述によれば、この特性は星との不可分な関係性を示唆しており、一部の研究者はイダ=ヤーがゾスの住人というよりも、星そのものである可能性を指摘している。この拘束状態は、古代の魔術か宇宙の力によるものと推測され、エーテルに乗って宇宙を漂うことしかできない状態にあるとされる。これが、他のオールド・ワンたちと異なり、地球への来訪を果たしていない理由と考えられている。

研究者の中には、イダ=ヤーをシュブ=ニグラスと同一視する者もおり、「母なる神格」の象徴として解釈する立場も存在する。ただし、アザトースの女性的側面とする説は、多くの研究者から否定されている。

魔術師エイボンの予言によればイダ=ヤーは将来「強くなっていく殺し屋」と呼ばれる存在を産むとされる。この存在はアザトースと匹敵する力を持ち、星々の光を吸収する能力を有するという。この予言は「星辰正しき刻」の概念と関連し、オールド・ワンの解放には特定の天体の破壊が必要であることを示唆している。この出来事は、惑星規模での激変を引き起こし、地球と太陽系に重大な影響を及ぼすと予測されている。

【住処】

  • ゾスの二重星(移動不可能な状態)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
27022534070
POWHPMPDB
3755675+7D6
ビルド移動正気度喪失
831D8/1D20

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 近接戦闘:90%/3D6
  • 押しつぶし:90%/7D6 …回避ロールに失敗した場合、イダ=ヤーの進路から逃れらず押しつぶされる。
  • 丸のみ:60% …丸のみされた対象はハードのCONに失敗した場合、溶けて肉塊になる。そうして別の神話生物としてイダ=ヤーから生まれ落ちる。内側から肉を切って出る場合、10ダメージを与える必要がある。

装甲

  • 10ポイント
  • 1ラウンド毎に5回復する。
  • HPが0になれば溶けて液体になる。その液体に触れたものは死んでしまうため、広い範囲で死の土地を作る。その後1D100年後に復活する。

魔術

  • 呪文:すべての呪文。

能力

  • 宇宙の叡智:イダ=ヤーの姿を見た人間は宇宙の真実を授けられることがある。
  • 創造:イダ=ヤーの体から分泌される白い液体に触れた部分が奇形に変形する、全身浴びた場合に繭になり、中から別の種族として生まれ変わる。

恩恵

  • 異様な出産:人間の性別に問わず、恩恵を受けたものは人外の子供を産み落とすことになる、この子供は鉱物などを好んで食べる。

原作「時代より」では

  • 名前のみの登場で詳細不明。

シナリオ導入例

1:天体観測異常型

  • 天文台でゾスの惑星(または新発見の惑星)の観測中に異常な生命反応を検出
  • 惑星表面の変化が「呼吸」や「心拍」のような規則的パターンを示す
  • 観測データを分析すると、惑星全体が一つの巨大生命体である可能性が浮上
  • 同時期に地球でクトゥルフ関連の封印に異変が起き始める

2:生物変換事件型

  • 世界各地で人間や動物が突然「別の生物」に変化する事件が発生
  • 変化のパターンに規則性があり、すべて地球外生物の特徴を持つ
  • 調査を進めると、被害者全員が特定の食品や物質を摂取していた
  • 実はその物質がイダ=ヤーの影響を受けたもので、変換能力が地球に波及
筆者:たいき

クトゥルフの正妻でシュブ=ニグラスとも関連がある邪神です。
イダ=ヤーが絡むとクトゥルフも絡んできそうですが、あえて単体の出演にするなら、異形の仔が地球に蔓延り始めて…みたいな流れになると自然かも!。

演出のヒント

1:惑星規模の恐怖演出

  • スケールの絶望:戦うことも逃げることも不可能な圧倒的大きさ
  • 宇宙的孤立:宇宙空間という逃げ場のない舞台設定
  • 観測の限界:望遠鏡でしか確認できない距離感と無力感
  • 重力的影響:イダ=ヤーの動きが他の天体に与える影響

2:変換能力の恐怖演出

  • 段階的変化:徐々に別の生物へと変わっていく過程
  • 不可逆性:一度変換されたら元に戻れない絶望感
  • 意識の保持:変化しても自我は残っているかもしれない恐怖
  • 伝染性:変換された生物が他者にも影響を与える可能性

3:母性の歪み演出

  • 異常な愛情:家族への愛が宇宙規模の災害を引き起こす
  • 保護本能:子供たち(神話生物)を守ろうとする母性の暴走
  • 分離の苦痛:家族と離ればなれの孤独感と再会への渇望
  • 創造と破壊:新しい生命を産み出すと同時に既存生命を変換する矛盾
筆者:たいき

惑星サイズの大きさなので、地球に顕現したらまずいというのを探索者に認識させて、事前に解決を目指すように仕向けましょうっ。

イラスト・ファンアート・素材紹介

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

クトゥルフ
配偶者
ゾス=オムモグ
ガタノソア
ユトグタ
クティーラ
シュブ=ニグラス
同一説あり
アザトース
関連

【関連魔導書】

  • 『ポナペ教典』
  • 『ネクロノミコン』

登場作品

  • 「Out of the Ages」(カーター)
  • 「時代より」

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