
【完全版】イソグサ/ユトグタ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Ythogtha
目次
基本設定・概要
危険度: ★★★★★★★☆☆☆
本報告は、深淵に眠る忌まわしきもの「深淵の囚人」として知られるユトグタについての調査記録である。
ユトグタは、大いなるクトゥルフの子神の一柱とされる存在である。ガタノソアとゾス=オムモグと共にクトゥルフの「息子」と考えられており、『ザンツー石板』によれば、クトゥルフが地球に来訪する以前にゾスで産まれたとされる。
形態的特徴として、ユトグタは二足歩行型の生物で、手足には水かきと吸盤を持つ。頭部は単眼を中心として触手で覆われている独特の姿をしている。
歴史的背景として、ユトグタはクトゥルフの後を追って地球へ渡り、ムー大陸の支配を継承したとされる。ムーではユグ族から広く崇拝を集め、強大な影響力を持っていた。しかし、ガタノソア崇拝の台頭により、その勢力は徐々に衰退していった。その後、ユトグタはイエーの都市(後のイエーの深淵)に移住した。この場所は何らかの形でルルイエと結びついているとされる。
最後のムー人神官ザンツーが、ユトグタを深淵から解放し、かつての栄光を取り戻そうと試みた。しかし、この試みはムー大陸の崩壊を引き起こす大惨事となった。現在、ユトグタはイエーの深淵において、旧き印により封印された状態にある。『ザンツー石板』によれば、特定の要石による古き封印が、深淵の水の霊廟に彼を閉じ込めているという。
人類との関わりとして特筆すべきは、ユトグタの石像を介した影響力である。時として発見されるこれらの偶像を通じて、ユトグタは所有者の夢に干渉することができる。ただし、このような接触は通常、対象者を狂気に追い込む結果となる。クトゥルフと比較して、ユトグタの「夢」による接触は稀少で、約1000年に一度程度とされる。
興味深いことに、ヴーアミ族の一部は現在もユトグタ信仰を保持しており、月の暗部で生贄の儀式を続けているとの報告がある。
【住処】
- 現在:イエーの深淵(封印状態)
- 過去:ゾス(誕生地)、ムー大陸、イエーの都市
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(7版)
STR | CON | SIZ | DEX |
200 | 500 | 275 | 65 |
POW | HP | MP | DB |
125 | 77 | 25 | +5D6 |
ビルド | 移動 | 正気度喪失 |
6 | 17/泳ぐ20 | 2D4/2D10 |
行動
- 攻撃回数:2回
- 近接戦闘:80%/2D6
- 触手:5D6/6m …一人か二人を対象にできる。触手が絡みつき、対象は身動きが取れなくなる。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。失敗した場合、次のラウンドでユトグタに食べられる。
装甲
- 8ポイント
- HPが0になれば黒ずんだ液体になる。。この液体に触れると1D4のダメージを受ける。武器などの道具が触れると溶けてしまう。その後4D100年後に復活する。
魔術
- 呪文:「真実の一瞥」・「吐き気の魔法陣」・「クトゥルフとの接触」・「クトゥルフの星の落とし子の接触」・「若さを吸い取る」・「ヨグ=ソトースのこぶし」・「クトゥルフのわしづかみ」・「肉体を結ぶ」・「立ちこめる夜霧」・その他キーパーの任意。
能力
- 偶像による出現:イソグサの偶像の近くで寝ると、イソグサの「夢引き」にあう
- 精神投影:精神の弱いものは、イソグサの実体が本来より大きく見える
恩恵
- 目:額にもう一つの目ができ、その目は第三の目として見ることができるが、イソグサも恩恵者の目を通して覗き見ることができる
- カエルの姿:カエルのような姿に変身できるようになり、手足が伸びるだけでなく、髪も触手のように太くなり、イソグサを彷彿とさせる
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「奈落の底のもの」では
- ガタノソア信仰が強制される中でユトグタを信仰する男がおり、ユトグタの復活のために31の儀式を研究していた
- 男はイェーの深淵に向かってイェーの扉を開き、呪文を唱えてユトグタの復活を成功させた
- 深淵から現れたのは太く長い5本の首を持つ生き物だったが、男はそれがユトグタの手の指であることを知っていた
- ユトグタは人知を超えた巨人であり、5本の首に見えたものは実際には手の指に過ぎなかった

ユトグタの容姿を事前に知っていた時のですが、逆にその先入観から原作のオチが衝撃でした。巨大な蛇が5匹と思えるほどにでかい手って…やはり作家の表現は上手です。
シナリオ導入例
1:地質調査異常型
- 大規模開発予定地の地質調査で巨大な「化石」のような構造物を発見
- 考古学者は「古代巨人の骨」と推測するが、実際は眠るユトグタの一部
- 調査団の中に隠れたユトグタ信者がおり、31の儀式を進めている
- 発掘が進むにつれて周辺で異常現象が頻発し始める
2:宗教対立潜入型
- 大きな宗教団体(ガタノソア系カルト)内部に潜む異端信者の調査
- 表向きは従順な信者だが、密かに別の神(ユトグタ)への儀式を準備
- 31の儀式のうち既に20以上が完了しており、最終段階に近づいている
- 探索者たちは宗教団体からの依頼で「裏切り者」の調査を始める

顕現したとしても、原作のように手だけで十分なサイズ感です。逆に手だけなら探索者でも撃退できそうなので、そこで難易度調整ができるかも!。
演出のヒント
1:スケールの巨大さ演出
- 部分的発現:最初は「巨大な何か」の一部分だけが現れる
- 誤認の恐怖:首や触手に見えるものが実は指という絶望的スケール感
- 測定不可能:全体像が把握できないほどの巨大さ
- 地形変化:ユトグタの動きが地震や地形変化を引き起こす
2:31の儀式による段階的演出
- カウントダウン:残り儀式数による緊張感の演出
- 段階的異常:儀式が進むにつれて現れる超自然現象
- 阻止の困難:一つ阻止しても次々と別の場所で実行される
- 複合的準備:単発の儀式ではなく、長期計画の一環
3:イェーの深淵・扉演出
- 古代遺跡感:人類文明以前から存在する構造物
- 深度の恐怖:底が見えない深い縦穴への恐怖
- 封印の重厚さ:簡単には開かない重厚で古い扉
- 開放時の異変:扉が開く瞬間の劇的な環境変化



どこまで儀式を進めさせるか、進むたびに辺りの変化をどうするか、クラマックスまでの変化を段階的に考えておくと臨場感ありそうですっ。
イラスト・ファンアート・素材紹介


- イラスト:EldritchArtworks様「Ythogha – The Thing in the Pit by EldritchArtworks on DeviantArt」


- 素材:よちこの家様「クトゥルフ神話TRPG【デフォルメ 神話生物】 – よちこの家 – BOOTH」
単品価格:120円
他の神話生物・魔導書との関連
【相関】
【関連魔導書】
- 『ザンツー石板』
- 『イエーの儀式』
登場作品
- 「Out of the Ages」(カーター)
- 「Perchance to Dream」(カーター)
- 「奈落の底のもの」(カーター)
- 「タイタス・クロウの帰還」(ラムレイ)
- 「夢でたまたま」