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【完全版】イェグ=ハ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】イェグ=ハ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Yegg-Ha

唯一の神

危険度: ★★★★★☆☆☆☆☆

本報告は、「顔なき翼持つ者」「夜鬼の統治者」として知られるイェグ=ハについての調査記録である。

形態的特徴として、身の丈10フィート(約3メートル)の巨躯を持ち、コウモリのような小さな翼と、目も鼻もない顔を持つ二足歩行の怪物である。

この存在の起源については、イブ=ツトゥルの落とし子あるいは創造物であるとする説が『ネクロノミコン』に記されている。その本質については、下級のオールド・ワンとする説と、特別に大きな夜鬼の個体とする説が対立している。

最も詳細な歴史的記録として、紀元前128年のローマ軍団による報告書が残されている。それによれば、ブリテン島のハドリアヌスの長城で「顔なき怪物」との遭遇があり、「剣と魔法」による激戦の末、50人以上の死者を出して討ち取ったとされる死体は部族民による復活を恐れ、長城付近の秘密の場所に埋葬された。ロリウス・ウルビクスの『国境の要塞』にもこの戦いの記録が残されている。

ローマ時代以前には、イギリスの様々な部族による崇拝の対象となっていた。ハドリアヌスの城壁近くの門を通してこの次元に進入したとされる。

近年、複数の探索者がイングランドとスコットランドの境界地帯でイェグ=ハの遺骸を探索しており、匿名の人物が発見に成功し、安全な納骨堂に移したとの噂がある。特に懸念されるのは、その骨が生命を取り戻し、新たな肉体を再生させる可能性である。タイタス・クロウは『国境の要塞』の記述を基に埋葬地点を特定し、髑髏と翼の骨を発掘したとされる。

関係性について、イブ=ツトゥルとの明白な繋がりの他、ノーデンスと同盟関係にあり、その配下である夜鬼に命令を下すとされる(『内なる空虚の福音』ハークネス、1793年)。また、ニャルラトテップに仕えているとの説もあるが、これを裏付ける証拠は見つかっていない。

ヘスティア・ロックスビーの『高等要素の調和』は、現在でもドリームランドにおいてイェグ=ハの影響力が健在であると記している。

【住処】

  • ブリテン島周辺

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
130490130150
POWHPMPDB
1256225+2D6
ビルド移動正気度喪失
312/飛行161/2D6

行動

  • 攻撃回数:4回
  • 近接戦闘:80%/1D6/4D6
  • 捕まえる:80% … 対象をつかんで握りつぶし1D6+2D6のダメージを与える。もしくは、上空まで上がって高所から落とす。3m毎に1D6のダメージを与える。抜け出す場合は、DEXかSTRでクリティカル成功する必要がある。

装甲

  • 8ポイント
  • 対象にダメージを与えた場合、その度にダメージ分回復する。
  • HPが0になれば朽ち果てる。その後2000年後に復活する。

魔術

  • 呪文:「ヨグ=ソトースのこぶし」・「萎縮」・「破壊」

能力

  • 蘇生/復活:イェグ=ハは体の一部さえあれば、儀式を行うことで復活することができる。
  • 闇のオーラ:イェグ=ハは負のオーラを放っていて、影響された人間は疲労や憂鬱な気分になる。
  • 夜鬼を呼ぶ:夜鬼を召喚する。

恩恵

  • 詳細不明

原作「魔物の証明」では

  • 既に死んだ状態から物語が始まり、過去の伝説を語る形式で描かれている
  • ロリウス・ウルビクスの著書「国境の要塞」によると、古代ローマ軍がイェグ=ハと戦闘を繰り広げた記録が残されている
  • この戦いでローマ軍は数百人の犠牲者を出したものの、最終的にイェグ=ハを打ち倒すことに成功した
  • イェグ=ハの遺骨は20世紀になってから発見され、現在はタイタス・クロウが所有している
筆者:たいき

散々話した挙句に、ほらこれがイェグ=ハの骨だよって見せるの最高に狂ってて好きです。

シナリオ導入例

1:遺骨盗難・復活型

  • タイタス・クロウの収蔵庫からイェグ=ハの遺骨が盗まれる事件
  • 犯人は夜鬼たちで、主人の復活を目論んでいる
  • 探索者たちは遺骨回収と復活阻止のため、夜鬼の巣窟へ向かう

2:遺骨盗難・復活型

  • 博物館などで、古代ローマの戦場が舞台の当時の3D体験ができる
  • ローマ軍の一人となり参列するが、そこには敵国の軍がいた
  • 実はこの地で行われていたのは敵国との戦争だった
  • 数百の犠牲者を出したものの勝利することができた
  • しかしその後、現れたのがイェグ=ハだった
  • 生き残った少数の探索者たちによって、イェグ=ハを討伐することになる
筆者:たいき

原作で、旧神ではなく兵士に殺されるという偉業を果たしてる邪神です。現代の武器ならもっと少人数でも勝てそうな気がするので、顕現させるのはアリです。難易度調整するなら、予め負傷させとくなど弱らせた状態で戦わせも良さそうっ。

演出のヒント

1:夜鬼軍団の恐怖演出

  • 忠誠心:死んだ主人への絶対的な献身
  • 組織的行動:バラバラに見えて実は統率の取れた軍隊
  • 復活への執念:どんな犠牲を払っても主人を蘇らせたい狂気
  • 夜間活動:闇に紛れて行動する不気味さ

2:表情のない恐怖演出

  • 感情の読めなさ:何を考えているかわからない不安
  • 機械的行動:人間味のない冷徹な動き
  • 反応の薄さ:攻撃されても痛がらない、驚かない異常性
  • 無言の圧迫感:言葉を発さずに立っているだけで威圧的

3:倒せる敵としての演出

  • 手強いが絶望的ではない:プレイヤーに勝利の希望を与える
  • 古代の戦術:ローマ軍が使った方法のヒントを散りばめる
  • 弱点の存在:完全無敵ではなく、攻略法がある安心感
  • 段階的戦闘:夜鬼→イェグ=ハの順で強さが上がる構成
筆者:たいき

夜鬼らしい無音さだったり、読めない表情だったり、不気味さ増し増しで探索者をビビらせましょうっ。

イラスト・ファンアート・素材紹介

緩いイラストでも、夜鬼の長らしい貫禄はある
顔がないという最大の特徴を活かした恐怖がある

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

イブ=ツトゥル
親または創造主
ノーデンス
同盟者
夜鬼
配下
ニャルラトテップ
関連

【関連魔導書】

  • 『ネクロノミコン』
  • 『国境の要塞』 (ロリウス・ウルビクス)
  • 『内なる空虚の福音』(1793年 ハークネス)
  • 『高等要素の調和』 (ヘスティア・ロックスビー)

登場作品

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