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【完全版】アフーム=ザー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】アフーム=ザー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Aphoom-Zhah

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★★☆☆☆

本報告は、「凍てつく炎」「氷属性ファミリーの首領」として知られるアフーム・ザーについての調査記録である。

形態的特徴として、命を持つ灰白色のまたたく炎の塊であり、病的で冷たい有害な光を放つ。触れたものすべてを凍結させる能力を持ち、怒りによって放出される寒気は周囲の陸地を凍結し、大陸を崩壊させるほどの威力を持つ。

この存在はクトゥグァが封印された後に生み出された落とし子とされる。フォーマルハウトを出発点とし、ヤークシュに滞在した後、最終的に地球の北極のヤーラク山(またはヤーネック山)に到達した。『ナコト写本』によれば、その後旧き神によって山の地下深くの穴に封じ込められたという。一説では、その真の牢獄は星々のどこかにあるとされ、魔術師ウールフィキアは、うしかい座の最も明るい恒星アークトゥルスを最有力候補として挙げている。

歴史的な影響として、ハイパーボリア、ロマール、ゾブナの滅亡にアフーム・ザーが関与したとされる。これらの文明の崩壊は、アフーム・ザーによる直接的な捕食行動、あるいは不用意な召喚の結果という説がある。また、自身の配下であるルリム・シャイコースに指示してムー・トゥーランを破壊させたとも伝えられる。

特筆すべき特徴として、多くの氷属性の神格を生み出したとされる。ノフ=ケー、ラーン=テゴス、ヴーアミなどがその代表例である。また、ルリム・シャイコースの上司的立場として、指示を与えたり庇護したりする関係性も報告されている。

クトゥグァとの関係性については諸説が存在する。両者が命を持つ炎で構成され、激しい熱と寒気を体現している点から、対となる神格である可能性や、より巨大な一つの存在が分裂した可能性が指摘されている。ただし、このような人間本位の還元主義的解釈に疑問を投げかける研究者も存在する。

【住処】

  • 現在:北極の氷の下深く(ヤーラク山またはヤーネック山の地下)
  • 過去:フォーマルハウト、ヤークシュ

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
350500400100
POWHPMPDB
24090480
ビルド移動正気度喪失
0181D4/1D10+2

行動

  • 攻撃回数:1D4回(近接戦闘の場合)・1回(氷の接触の場合)
  • 近接戦闘:60%/3D6×行動回数
  • 氷の接触:対象がハードのCON対抗に成功した場合、1D10のダメージを受け、3D10のCONを失う。CONは24時間ごとに1回復する。ただし幸運ロールに失敗した場合、失ったCONの2分の1と、2D10のAPPを永遠に失う。
    「応急手当」や「医学」を使用した場合、24時間ごとに5回復する。また技能がクリティカルで成功の場合、幸運判定がなくなる。
    対象がハードのCON対抗に失敗した場合、体の部位が凍り、破壊される部位は1D20で決定する。
    1~3:右脚 … 1D6+2のダメージ。CON対抗に失敗すると気を失う。対応する行動とCONにペナルティが入る。
    4~6:左脚 … 1D6+2のダメージ。CON対抗に失敗すると気を失う。対応する行動とCONにペナルティが入る。
    7~10:腹部 … 即死。
    11~15:胸部 … 即死。
    16~17:右腕 … 1D6+2のダメージ。CON対抗に失敗すると気を失う。対応する行動とCONにペナルティが入る。
    18~19:左腕 … 1D6+2のダメージ。CON対抗に失敗すると気を失う。対応する行動とCONにペナルティが入る。
    20:頭部 … 即死。

装甲

  • なし。
  • 通常の武器ではダメージが与えられず、触れた武器は凍り砕ける。
  • 魔力が付与された武器の場合、一発目のみダメージが与えられるが、その後凍り砕ける。
  • 火によるダメージは与えられる。
  • HPが0になれば霧散し、消えていく。その後1D10時間後に復活する。

魔術

  • 呪文:すべての呪文からキーパーの任意。

能力

  • 寒気のとばり:寒気を放出し、この空間にいるものは行動に制限がかかる。また、耐えられなかった者は断続的に体力を失っていく。アフーム=ザーはこの寒気の中心にいる。寒気は周囲の建物にまで被害を及ぼすが、人間であっても通常の防寒具で対策ができる。
  • 心への接触:アフーム=ザーを見たものは、アフーム=ザーが心に接触してくる。接触されたものは正気を失い、クトゥルフ神話に関する知識を得ることになる。

恩恵

  • 奇妙な幻覚:世界の見え方が変わる。
  • 寒気の接触:手から寒気を出せるようになる。対象物を凍らせることができる。

原作「極地への光」では

  • 予言者によってアフーム・ザーのことも、後に接触することも知っていた
  • また、かつて魔術師を騙し奴隷化していたルリム・シャイコースの話も知っていた
  • ある日の朝に主人公の家が凍らされていた
  • 主人公はアフーム・ザーを復活させるための人間に選ばれて、すでにその手が回ってきていた
  • ルリム・シャイコースがかつてエヴァグを永遠の奴隷にしたように、主人公もアフーム・ザーに従って封印を解けばどうなるかわかっていた
  • アフーム・ザーに選ばれた時点で、復活を手助けするか死ぬかしかなかった
  • 主人公は復活させずに死ぬことで決着をつけた
筆者:たいき

世界のために自害を選ぶのはあまりにも主人公すぎました。
逆に言うと、他に対抗策がないのがさすが邪神という気もします。

シナリオ導入例

1:予言書発見型

  • 古い図書館や遺跡で発見された予言書に探索者の名前が記載されている
  • 「氷の王の復活には○○の血が必要」などの具体的な記述
  • 学者や研究者が「面白い発見」として軽い気持ちで探索者に伝えるが、探索者は後に予言通りになり、事件に巻き込まれることになる

2:調査依頼型

  • 謎の氷結現象が各地で発生し、調査依頼を受ける
  • 実は封印が弱まっており、アフーム・ザーの影響が現実に漏れ出している
  • 調査を進めるうちに探索者の一人が「選ばれた者」だと判明
筆者:たいき

元の生活には戻れないけど、最悪、凍えた世界で孤独に生きるという道もあります。実質ロストですが、分岐としてはアリかもしれません。

演出のヒント

1:選択肢のない絶望感演出

  • 運命の確定:予言や血筋など、逃れられない宿命の提示
  • 時間制限:徐々に迫る復活の期限でプレッシャーを演出
  • 二択の地獄: どちらを選んでも破滅的な結末しかない状況

2:氷結現象の恐怖演出

  • 段階的侵食:最初は霜程度から始まり、徐々に完全凍結へ
  • 生活の破綻:水道管の凍結、暖房の無効化など日常への侵食
  • 時間停止感:凍った世界での静寂と孤立感

3:最終決断の重圧演出

  • 情報収集:過去の事例から結末を予想させる
  • タイムリミット:決断を迫る時間的プレッシャー
  • 孤独感:誰も助けてくれない、自分だけで決めなければならない状況
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

燃えて叫んでいる存在は、本能的に怖いというのを思い知らせてくれる。
スマートな体だが、強者感の漂い方は紛れもなく邪神である

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

クトゥグァ
親または関連存在
ルリム・シャイコース
配下
ノフ=ケー
創造物
ラーン=テゴス
創造物
グノフケー族
崇拝者
ヴーアミ族
崇拝者

【関連魔導書】

  • 『ナコト写本』

登場作品

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