炎の吸血鬼

炎の吸血鬼

Fire Vampires

奉仕種族
登場作品
概要
関連/他

【登場作品】

【住処】

  • みなみのうお座のフォーマルハウトまたはその星系
  • 小惑星クティンガ(フサッグァと共に)
  • 宇宙空間

【概要】

本資料は炎の吸血鬼と呼ばれる存在についての調査報告である。

形態的特徴として、その姿は知性を持つガスやプラズマのように見え、無数の小さな炎または赤い稲妻のような閃光として現れる。宇宙空間や惑星の大気中でも自由に移動できるが、水中を移動することはできず、水は彼らを殺すことができる。

現在、みなみのうお座にあるフォーマルハウトあるいはその星系に生息しているとされ、単独で地球に現れることは稀である。通常は召喚されて特定の任務を遂行する場合が多く、正しく従属させた場合に限り地球での活動が可能となる。

特筆すべきは、彼らの二種類の異なる記録である。一つ目の記録ではクトゥグァに奉仕する存在として知られ、クトゥグァが召喚されるときにはその護衛として多数が地球に来訪する。召喚されると、彼らはいかなる燃焼性の物質をも発火させようとする。二つ目の記録では、彼らは支配者フサッグァと共に小惑星クティンガに棲み、エネルギーを引き出せる知的生命体を探索しているとされる。

彼らの攻撃方法も特異である。真紅の稲妻のひらめきで始まり、犠牲者は自然発生的な人間燃焼が起きたかのように破壊される。この攻撃は彼らに生存に必要なエネルギーを提供するだけでなく、犠牲者の記憶をすべて奪取する能力を持つ。さらに、彼らは集団記憶を持ち、一匹が得た犠牲者の知識はすべての炎の精が共有できるとされる。この情報を利用してフサッグァとその手先は、世界を征服しエネルギー源とするための戦略を立てているという。

なお、炎の吸血鬼という名称について補足すると、元々はワンドレイの作品においてフサッグァの手下として登場したが、”クトゥルフ神話TRPG”ではダーレスの「闇に棲みつくもの」で言及されたクトゥグァの従者という設定が採用されている。

 

【相関】

従属関係:

【能力】

  • 炎の群れ…時折、特に大気圏に入る際に集合して大きな炎の球を形成し、その後個々に分散する能力。このような集合状態では建物を攻撃し、ガラスを爆発させ、同時に大規模な火災を引き起こすことが可能。稀に単一の存在として攻撃することもある。
  • 催眠性の踊り…複数の炎の吸血鬼による狂乱的な踊りが人間や特定の動物に催眠効果を持つ。この影響下にある者は目前の火の危険に気づかなくなり、動けない状態で炎を凝視し続ける。トランス状態の犠牲者は自分に火がついても気づかず、覚醒しない限り焼死する恐れがある。冷たい水をかけることでこの状態から即座に回復させることが可能。

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