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【完全版】ムナガラー/ムグールロック│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ムナガラー/ムグールロック│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

M'nagalah

唯一の神

危険度: ★★★★★★★★☆☆

本報告は、「むさぼり食う悪魔」「魔術の寄生者」として知られるムグールロックについての調査報告である。

形態的特徴として、内臓、目、触手の集合体として出現するとされる。

その本質については諸説が存在し、オールド・ワンとする説、下級の単独存在とする説、より強大な存在の未成熟な落とし子とする説が並立している。『グラーキの黙示録』第X巻には「グラーキのゆりかごの下」に存在すると記され、「むさぼり食うもの」「来たりて清め浄化するだろう」との暗示的な記述から、グラーキの先触れである可能性が指摘されている。

魔術的な特徴として、通常の攻撃魔術や退散魔術にほとんど影響を受けず、抑制や制御が極めて困難とされる。唯一の防御手段の記録として、チチェスターのジャニスが「混乱の球体」と呼ばれるアーティファクトの不可視効果により生還した事例が残されている。

その行動パターンは純粋な捕食衝動に支配されており、交渉や慰撫は不可能とされる。他の神格への召喚儀式に「割り込む」形で出現する傾向が報告されており、これは魔術的な寄生体としての性質を示唆するものとされる。食物が得られない場合は速やかに退散する習性を持つ。

一説では、この存在を重要な神話的実体ではなく、魔術的エネルギーに引き寄せられる日和見的な捕食者に過ぎないとする見方も存在する。

【住処】

  •  「グラーキのゆりかごの下」(正確な位置不明)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
20040020080
POWHPMPDB
1506030+4D6
ビルド移動正気度喪失
5101D6+2/3D10

行動

  • 攻撃回数:4回
  • 近接戦闘:80%/2D6
  • つかむ:80% …対象を捕まえ押さえ込み、2ラウンドの間引き裂いて2D6のダメージを与える。引き裂いた際に内臓が出たら、内臓を食べて3D6のダメージを与える。

装甲

  • なし。
  • MPを1消費するとHPが5回復する。
  • HPが0になれば腐敗して液体となる。その後1D10年後に復活する。

魔術

  • 呪文:なし。

能力

  • 魔術への耐性:ムナガラーへの魔術は全て無効化される。
  • 魔術的な感覚:魔術の流れを理解して、他の存在が招来される呪文に割って入り、自身を召喚できる。

恩恵

  • なし。

原作「ヴェールを破るもの」では

  • 禁断の文献に記された、召喚者に知識をもたらす神を紹介される
  • 人間の知覚は錯覚にすぎないとし、自らの力でヴェールを破ることで世界の真の姿を見せることができると説明された
  • 主人公の召喚儀式に応じて現れ、2人と真実の姿を見せる契約を結んで願いを叶えた後に立ち去る
  • 契約により現実認識を根本的に変化させ、主人公は照明をつけても部屋が暗いままという状況になる
  • 片方の男をクラゲのような怪物の姿に変える
  • 録音記録に理解不能な音声を残し、儀式の途中から人間には認識できない現実の変化が記録された
筆者:たいき

最後に登場するクラゲのような神話生物が、変化した元人間なのか、もしくはこれこそがムナガラ―なのか意見が分かれています。ダオロスへの儀式中に登場したので、儀式を乗っ取るという設定もTRPGで反映されています。

シナリオ導入例

1.:召喚儀式横取り型

  • 探索者が参加する魔術研究会で強力な存在の召喚儀式が計画される
  • 儀式は他の神格を対象としているが準備に不備があった
  • 儀式開始直後、予期せぬ異形の存在ムナガラ―が召喚円に出現
  • 本来の召喚対象ではないため制御が全く利かず、参加者への捕食を開始する
  • 儀式の主催者が錯乱し、探索者だけが冷静に対処できる状況

2:グラーキ復活阻止型

  • 古い教会で『グラーキの黙示録』第X巻の写本が発見される
  • 写本の調査中、「グラーキのゆりかごの下」の記述から地下遺跡の存在が判明
  • 遺跡調査で古代の石棺と、その周辺に異様な生物らしき痕跡を発見
  • ムナガラ―がグラーキ復活の「先触れ」として活動を開始したことが判明する
  • カルト集団がグラーキ復活を狙って遺跡に向かっている
筆者:たいき

絶望感をMAXにするなら、原作のように探索者とかNPCをムナガラ―に変化させてもいいかもしれませんっ。実はムナガラ―と思っていたのは、神話生物化した人間だった…。助けることができるのかもわからない、臓器の塊が襲ってくるのは恐ろしいはず。

演出のヒント

1:内臓集合体の生理的嫌悪演出

  • 脈打つ心臓、血管の網目が絡み合う不定形の塊
  • 無数の目玉が内臓の隙間から探索者を見つめる気味悪さ
  • 触手が内臓の間から伸び縮みし、湿った音を立てる
  • 消化液のような粘液が滴り落ち、床を溶かしていく

2:制御不能の絶望演出

  • あらゆる退散呪文や結界が無効化される
  • 「効かない」「なぜだ」という探索者たちの困惑

3:魔術エネルギーへの執着演出

  • 魔術的活動に異常なまでに敏感に反応する習性
  • 魔術師の詠唱に合わせて興奮状態になる
  • 魔術書や魔術的アイテムに対する異常な執着行動
  • エネルギーを「吸収」する
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

どこが何なのかわからない、理解を拒むデザインがムナガラ―らしい
皮膚がなく、臓器だけの生き物だいたら、きっとこんな感じで嫌悪感のある赤い塊だろう。

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

グラーキ
関連

【関連魔導書】

  • 『グラーキの黙示録』
  • チチェスターのジャニスの著作(1600年代)

登場作品

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