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【完全版】バイアクヘー/ビヤーキー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】バイアクヘー/ビヤーキー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Byakhee

奉仕種族

危険度: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、名状し難きものハスターに仕える星間種族、ビヤーキーについての調査記録である。

形態的特徴として、コウモリ、鳥、モグラ、そして腐敗した人間の特徴を併せ持つ異形の存在である。通常の物質で構成されており、一般的な武器による損傷を受けうる。腹部には「フーン」と呼ばれる特殊な器官を有する。

能力面では、高い知能と狡猾さを持ち、一部の個体は呪文を使用することができる。最も特徴的な能力は星間移動能力である。通説では、フーン器官を用いて空間を折り畳み、二地点間をほぼ瞬間的に移動するとされる。この能力により、乗り手を星々の間で運ぶことができるが、乗客は宇宙空間での生存のため「畏怖すべき黄金の蜂蜜酒」の摂取が必要とされる。

生態として、恒常的な地球の拠点は持たないものの、ユゴスその他の世界への往来が確認されている。主な生息域は星間空間とされる。

召喚方法は詳細に記録されている。アルデバランが地平線上に昇る夜に、特殊な笛を用い、定められた詠唱(「イア!イア!ハスター!…」)を行う。通常、旧き印の使用も必要とされる。召喚されたビヤーキーは星間空間から呼び出し者の元へ飛来する。

用途として、ハスターの儀式への参加と、星間移動の乗物としての使役が主として知られている。特にシュリュズベリイ博士は、遠隔地への移動手段およびクトゥルー勢力からの逃亡手段としてこの存在を利用した記録がある。

【住処】

  • 星間空間
  • ユゴスへの往来あり

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
5D6*53D6*55D6*5(3D6+3)*5
POWINTHPMP
3D6*53D6*513∼1410
DBビルド移動正気度喪失
+1D625/飛行161/1D6

行動

  • 攻撃回数:2回
  • 近接戦闘:55%/1D6+DB
  • 噛みつきと押さえ込み:1D6+STR3D10 …噛みつきが命中したら、その対象の血液を吸う。吸われた対象は3D6のSTRを失う。対象はSTRの対抗ロールに勝利しない限り、毎ラウンド吸われ続ける。
  • 回避:35%

装甲

  • 2ポイント。

魔術

  • 呪文:40%の確率で、1D4つの呪文を知っている。これらの呪文はハスターに関係するものとなっている。

技能

  • 聞き耳:50%・目星:50%

能力

  • なし。

原作「永劫の探究」では

  • 秘書アンドルー・フェランが20年間失踪していたシュリュズベリイ博士の下で働き始める
  • アンドルーが黄金の蜂蜜酒によって超常の世界へ導かれる
  • バイアクヘーに乗って南米ペルーの地底湖、イギリス、そしてルルイエへと冒険を繰り広げる
  • クトゥルフ教団との闘争と「赤の供物」の謎に関わる
筆者:たいき

笛を吹いたら来てくれる忠犬さが可愛かったです。また、黄金の蜂蜜酒の効果は原作とTRPGで違います。原作ではどう扱われていたのかを知りたい人も必見!。

シナリオ導入例

1:ハスター信者儀式型

  • 天文学者がアルデバラン観測中に、謎の飛行物体群が地球に接近する現象を発見
  • 同時期に世界各地で古い笛の音色と「イア!ハスター!」の詠唱が夜中に響く
  • 召喚現場では異形の生物の痕跡と、強烈な腐敗臭が残されている
  • ハスターの信者たちがハスターの復活を目論んでいることが発覚する

2:古代遺物発掘事故型

  • 古代遺跡から、星座模様が刻まれた謎の笛と黄金色の液体入り容器を発見
  • 発掘チームが無謀にも笛を吹奏し、夜空から異形の生物を召喚してしまう
  • ビヤーキーは発掘現場を破壊し、一部の研究者を連れ去って星間空間へ消失
  • 生存者は「翼を持つ腐敗した悪夢」について証言し、精神的外傷を負う
  • 遺跡の壁画には、翼ある生物に乗って星々を巡る古代人の姿が描かれている
筆者:たいき

ビヤーキーを単体で出すか、ハスターと関連付けるか悩みどころ…。原作ではクトゥルフの復活を阻止する主人公一行のために動いてくれていたので、味方としても活躍してくれますっ。

演出のヒント

1:異種混合の不気味な外見

  • 部分的に腐敗した人間的特徴が混入する生理的嫌悪感
  • 生物学的に説明不可能な器官配置と機能の不自然さ

2:狡猾な知性の表現

  • 単純な野獣ではなく、計算高く策略を練る高等知性
  • 人間の弱点や心理を理解し、巧妙に利用する狡猾さ
  • 召喚者との契約を都合よく解釈し、裏切る可能性

3:黄金の蜂蜜酒の神秘

  • 黄金色に輝く液体の美しさと、その甘美な香りで飲みたくなるような描写
  • 服用時の陶酔感と、宇宙空間適応への肉体変化
  • 調合の困難さと、材料入手の危険性や希少性
  • 効果時間の限界と、切れた時の絶望的な状況
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

1体ではなく複数体で、わかりやすく異形が飛んでくる姿は間違いなく恐ろしい
笛を使えば従属させられるのだが、いつか裏切りそうな顔をしている

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ハスター
主人

【関連魔導書】

  • 『古代ルーンの伝説』

登場作品

  • 永劫の探究
  • 「アンドルー・フェランの手記」(ダーレス)
  • 「エイベル・キーンの書置」(ダーレス)
  • 『クトゥルフ神話図説』(ピーターセン)
  • 「The Book of the Gates」(カーター)
  • “Deities and Demigods Cyclopedia”(ウォード&クーンツ)

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