
【完全版】ツァールとロイガー│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Zhar&Lloigor
目次
基本設定・概要
危険度: ★★★★★★☆☆☆☆
本報告は、結合過程にある異形の一対の存在、ツァールとロイガーについての調査記録である。
形態的特徴として、両者は密集した管状の触手で構成され、互いに絶え間なく押し合い、争い続けているような様相を呈する。ロイガーについては、緑色に輝く目と長い触手を持ち、「感覚をもって震えるおぞましい肉の山」とも形容される。両者は巨大な水域に棲息しており、人類が目にするのはその一部に過ぎないと推測される。
この二つの存在は元来別個の実体であったが、ある時点から結合を開始したとされる。この過程は極めて緩慢で、完了までに数千年を要する可能性が指摘されている。結合の性質については、相互の拘束状態なのか、あるいは捕食や寄生を巡る闘争状態なのかは不明である。両者は時に協調的な活動を示す一方で、信者たちに異なる言葉を伝えることもあるという。この過程の帰結として、一方による他方の吸収か、あるいは全く新たな生命体への変異が予測されており、いずれの場合も人類にとって重大な脅威となることが懸念されている。
起源については複数の説が存在する。アンタレスやベテルギウスといった恒星が発祥地として挙げられる一方、これらは単なる経由地点であり、真の出自はジュン=ダールと呼ばれる到達不能な次元であるとする説も存在する。また、ロイガーという名を持つクリーチャーの種族との関連性も議論されており、同系統説と偶然の音声的類似説が対立している。
現在の所在については、ミャンマーあるいはチベットのスン高原(一説ではレン高原)が有力視されている。特に、アロザル(またはアラオザル)と呼ばれる地下都市の巨大な洞窟湖に棲息するとされる。この情報源として、ジェデダイア・プリントンの著書『水晶と冒涜の幻視』(1889年)に記された幻視体験が挙げられる。
人類との関わりとして特筆すべきは、チョー=チョー人との関係である。この地域はチョー=チョー人の発祥地とされ、彼らはツァールとロイガーを含む複数のオールド・ワンへの崇拝を継続している。ツァールは適切な儀式の執行によりトゥルクまたは霊的な体を投影することが可能で、チョー=チョー人とのテレパシー的交信能力を持つとされる。
【住処】
- スン(またはレン)高原の地下洞窟湖
- アロザル/アラオザルの地下都市
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(7版)
STR | CON | SIZ | DEX |
160 | 250 | 300 | 80 |
POW | HP | MP | DB |
140 | 80 | 28 | +5D6 |
ビルド | 移動 | 正気度喪失 |
6 | 9 | 1D6/3D10 |
行動
- 攻撃回数:1D4+1回(近接戦闘)/1回(つかむ、押しつぶし)
- 近接戦闘:80%/2D6
- 押しつぶし:80%/5D6 …覆いかぶった対象を吸収する。
- つかむ:80%/1D6+CON10 …押さえ込まれた対象は結合が始まり毎ラウンド1D6のダメージとCONを10失う。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。もしくは結合してる部分を切り離す場合は1D6のダメージを受ける。
装甲
- 22ポイント
- HPが0になれば溶けて悪臭を放つ。その後4D100年後に復活する。
魔術
- 呪文:「ニョグタのわしづかみ」・「人間との接触」・「ビヤーキーの召喚/従属」・「ロイガーとの接触」・「支配」・その他キーパーの任意。
能力
- 衝動:300m以内にいる者で影響された場合、ツァールとロイガーに近づく衝動に駆られ、近づくとその身を神格に捧げる。
- 融合:ツァールとロイガーに触れると、触れている部分から神格と融合し始める。
- 精神の接触:テレパシーを送り、信者に指示を与える。
- しなやか:その体は非常に柔軟で、どんな隙間や穴だろうと通ることができる。
恩恵
- 結合:儀式を行うことで、2人の恩恵者を一つにし、精神がつながった状態になる。
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「潜伏するもの」では
- チョーチョー人によって復活が画策され、長期間にわたる復活儀式の対象となっていた
- 復活が進行中の段階で旧神たちの介入を受け、星の戦士の攻撃でその地ごと破壊された
- 死体が残され、飛行機による空中調査で謎の巨大生物として確認される
- その存在が周辺数百マイルにわたる謎の悪臭を発生させ、復活失敗後も強烈な超常的影響を周囲に与え続けた
- 旧神たちが直接介入するほどの脅威的存在として認識されていた

それでもツァールは登場しませんでした。双子神なのに作者ですら差をつけてて面白いです。
シナリオ導入例
1.:地下都市発掘型
- チベット高原の地質調査で、地下都市への入口が発見される
- 発掘チームが巨大な洞窟湖で「絡み合う二つの巨大な影」を目撃後、行方不明に
- 現地のチョー=チョー人の長老が「古き主たちの眠りが浅くなっている」と警告
- 付近の河川で異常な生物発光現象と、原因不明の水質変化が発生
- 地下水脈の調査により、深部に巨大な未知の生命体の反応がある
- 現地住民が「水の神が目覚めた」と恐れ、大規模な集落放棄が始まる

原作では星の戦士の一撃で撃沈してましたが、並の人間では到底敵う相手ではありません。原作をリスペクトするなら、旧神の力を借りる流れにするといいでしょうっ。
演出のヒント
1:結合プロセスの演出
- 緩やかな変化:人間の感覚では静止して見えるが、確実に進行している結合
- 部分的融合:触手の一部が既に一体化し、境界が曖昧になっている箇所
- 抵抗と受容:結合を拒む部分と、積極的に結合しようとする部分の対比
2:湖の環境演出
- 水面の異常:普通の水ではない、緑色に光る液体の巨大な湖
- 規模感覚:湖の全貌が見渡せないほどの巨大さで、底も見えない深さ
- 湿度と温度:異常に高い湿度と、生物の体温による微かな暖かさ



一度に二体の邪神を目撃することになります。テレパシーが使える邪神なので、登場させる前に脳内に姿を見せることで、心の準備や対策をさせると難易度が下げられそうです。
イラスト・ファンアート・素材紹介


- イラスト:EldritchArtworks様「Zhar and Lloigor – The Twin Obscenities by EldritchArtworks on DeviantArt」


- 素材:様「」
単品価格:00円
他の神話生物・魔導書との関連
【相関】
![]() ![]() | ||
チョー=チョー人 配下 |