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【完全版】ゾス・サイラとヨス・カラ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ゾス・サイラとヨス・カラ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Zoth Syra/Yoth Kala

唯一の神

危険度: ★★★★★★☆☆☆☆

本報告は、「緑の深淵」に棲息する巨大な粘液質の存在についての調査記録である。

形態的特徴として、両者とも主に粘液質で構成される巨大な存在であり、一部の文書では女性(ゾス・サイラ)と男性(ヨス・カラ)として言及される。ゾス・サイラは「深淵の女王」として知られ、セイレーネスのように甘美な歌声で船乗りを深海へ誘うとされる「緑の深淵の落とし子」の中でも最も古く、最大級の個体とされる。

「緑の深淵」は地球の海の最深部に位置するとされるが、この場所が地球の一部なのか、あるいは他世界や次元への出入り口に過ぎないのかについては意見が分かれている。この二体は深淵を通る道を支配しており、適切な「供物」を捧げた者のみが通行を許される。

その起源と帰属については異なる説が存在する。『ポナペ教典』では深きものによって創造され支配されているとされるが、『深海祭祀書』では大いなるクトゥルフが緑の深淵への道を開き、その住人たちを支配下に置いたとされる。深きものとは良好な関係にあり、彼らは自由に深淵を行き来できるとされる。

【住処】

  •  緑の深淵(地球最深部または次元の入り口)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
37525045060
POWHPMPDB
1757035+9D6
ビルド移動正気度喪失
10浮遊/泳ぐ81D4/2D8

行動

  • 攻撃回数:1D4回
  • 近接戦闘:65%/4D6 …80m以内の対象に触手で攻撃する。
  • 包み込み:65%/9D6 …捕まえた対象を次のラウンドに押しつぶして9D6のダメージを与える。抜け出すにはDEXでクリティカル成功する必要がある。呪文をかけるか、20ポイントのダメージを与えると解放する。

装甲

  • なし。
  • 普通の武器ではダメージを与えない。
  • MPを1消費するとHPを1回復できる。
  • HPが0になれば溶けていく。その後、別の落とし子が1D10年後かけて成長する。

魔術

  • 呪文:「深きものとの接触」・「クトゥルフのわしづかみ」・その他キーパーの任意。

能力

  • 落とし子を呼ぶ:深淵の落とし子を召喚する。
  • 催眠の歌:催眠する歌を歌い、影響されたものは精神が支配される。
  • 恐ろしい叫び声:脳内に直接響き、出血を起こすほどの叫び声をあげる。

恩恵

  • なし。

原作「緑の深淵の落とし子」では

  • 難破した船に乗っていた主人公を歌声で引き寄せ、海中に誘い込み愛人とした
  • ラザラスの咽に鰓を作り海底で生活できる身体にした
  • ラザラスとゾス・サイラの間に娘カッサンドラが産まれる
  • カッサンドラを抱えたラザラスを通りがかった船が助ける
  • 娘カッサンドラが成長するとヨス・カラが迎えに来た
  • カッサンドラを「深淵の王女」と呼び、彼女を通じて地上と海底世界の橋渡し役とする計画を進めた
  • 最終的にカッサンドラを射殺しヨス・カラに諦めさせた
筆者:たいき

クトゥルフ神話の中でも珍しい泣ける作品となっています。カッサンドラは人間として死ぬことを選び、主人公も最愛の妻の願いを聞き入れて射殺する…。邪神は残酷です。

シナリオ導入例

1.:海難事故調査型

  • 特定海域で船舶の消失事件が多発し、生存者が「美しい歌声に導かれた」と証言
  • 海底調査により、異常な深海溝と緑色に発光する未知の構造物を発見
  • 海洋研究所が調査チームを派遣し、探索者が専門家として参加

2:家系呪い継承型

  • 代々船乗りの家系で、一族の男性が30歳になると海で行方不明になる呪い
  • 家に伝わる古い航海日誌に「緑の深淵への献上」の記録が残されている
  • 次の対象者である依頼人の息子が、最近夢で海底の宮殿と歌声を見聞きするように
筆者:たいき

ゾス・サイラとヨス・カラを出すよりも、血を引く人間を出して配偶者を探す…みたいな流れがエモくなりそう。探索者がその人を好きなら、邪神側につくか人間側につくか悩んでくれるかもしれません。

演出のヒント

1:歌声の魅惑演出

  • 個人的記憶:探索者それぞれの最も愛した人の声で歌いかけてくる
  • 感情操作:聞くほどに「ここが本当の故郷だった」という確信が湧いてくる
  • 身体反応:足が勝手に海に向かって歩き出そうとする衝動
  • 時間感覚:歌声を聞いている間、数分が数時間のように感じられる

2:緑色の異質な光演出

  • 色彩描写:普通の緑ではない、目に痛い毒々しい緑
  • 光源不明:どこから発せられているか特定できない全方位からの発光
  • 残像効果:目を閉じても網膜に緑の光が焼き付いて消えない

3:記憶改変の演出

  • 記憶の混濁:「ここに来た理由」が思い出せなくなる
  • 偽の記憶:深海で過ごした幸せな日々の記憶が挿入される
  • 現実認識:地上の生活が「悪い夢だった」と思えてくる
  • アイデンティティ:自分が人間であることに確信が持てなくなる
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

※ヨス・カラのイラストはありません。

このゲル状と人間の間に子供ができるとは想像したくない

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

深きもの
配下
クトゥルフ
支配者

【関連魔導書】

  • 『ポナペ教典』
  • 『深海祭祀書』

登場作品

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