
【完全版】サイメイギ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Cymaeghi
目次
基本設定・概要
危険度: ★★★★☆☆☆☆☆☆
本報告は、19世紀初頭のオーストラリアに持ち込まれ、地下の隠れ家で成長を続けた異形の存在についての調査記録である。
形態的特徴として、巨大な白い目を持ち、常に涙を流し続けているとされる。この涙には強力な治療効果があるとされ、カルトによって収集され、特別なワインの製造に用いられている。このワインは不死性を付与する効果があるとされるが、その真偽は確認されていない。
ドイツ人移民たちによってオーストラリアに持ち込まれたグレート・オールド・ワンの「種子」から生まれたとされ、移民たちはこれを「酩酊の滂沱の目」と呼んだ。秘密主義的なカルトが地中深くに隠れ家を作り、生贄を与えて成長を促したという。完全な力を得るまでには長い年月を要するとされている。
【住処】
- オーストラリアの地下深部(カルトが作った隠れ家)
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(7版)
STR | CON | SIZ | DEX |
250 | 350 | 400 | 70 |
POW | HP | MP | DB |
130 | 75 | 26 | +7D6 |
ビルド | 移動 | 正気度喪失 |
8 | 浮遊12 | 1D10/1D100 |
行動
- 攻撃回数:2D4回
- 近接戦闘:90%/7D6
- つかむ:対象を掴んで次のラウンドに3D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。もしくは触手に10ダメージを与え切断することもできる。
装甲
- なし。
- 貫通武器は最小ダメージになる。
- HPが0になれば崩壊して何もなくなる。その後1D100+200日後に復活する。
魔術
- 呪文:「肉体を結ぶ」・「液状の死」・「膨れの責め苦」・その他キーパーの任意。
能力
- サイメイギの涙:サイメイギの涙を飲んだものは、どんな傷や病気も治るが、体に腫れ物ができ、それは大きな目になる。
- 涙のワイン:サイメイギの涙をワインにしたものを飲むと、傷や病気が癒え、さらに寿命も伸びるが体中に涙を流す目ができる。
- 光を失わせる:50m以内の範囲内を太陽光すら届かない暗闇にする。
恩恵
- 闇を創造する:直径20m以内を完全な暗闇にする。
- 大いなる落涙:両目から常に涙が流れる。
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「クトゥルフ神話TRPG」では
- なし。
シナリオ導入例
1:ワイナリー調査型
- オーストラリアの老舗ワイナリーで製造される「幻のヴィンテージ」の調査
- 特定年代のワインを飲んだ顧客が異常な若返りと精神錯乱を起こす
- ワイナリー地下に隠された秘密の醸造施設と謎の液体
2:医療異常調査型
- 特定地域で発生する原因不明の「涙腺異常症候群」の調査
- 患者が流す涙に異常な治癒効果があることが判明
- 地下水脈の汚染と古い井戸から謎の成分が採取される

治癒能力を持った邪神でそれを悪用する存在はいそうです。探索者の中に不治の病に悩んでる子を入れたら、調査をする自然な動機になるかも。
演出のヒント
1:巨大な目の威圧演出
- サイズ感覚:車のヘッドライトほどの白目
- 視線の重圧:どこにいてもその視線を感じる
- 白目の異質さ:血管が一切見えない真っ白な眼球
2:涙の不気味さ演出
- 流れ方の異常:重力に逆らって横に流れる涙
- 治癒の副作用:涙に触れると皮膚がピリピリと痺れたり、傷が治る過程で異常に痛む
- 音響効果:ポタポタと落ちる音が太鼓のように響く



サイメイギの特性上、シナリオに涙は出てくると思います。
治癒だけを伝えるとすぐに飲むと思うので、涙がいかに異質なものか探索者に伝えて、飲むか飲まないかの選択をさせると、シナリオに厚みが出そうです。
イラスト・ファンアート・素材紹介
イラスト増えるといいな…。
他の神話生物・魔導書との関連
【相関】
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シアエガ 親説 |
【関連魔導書】
- 『視界から去るもの』(ローランド・フランクリン)
- 『グラーキの黙示録』
登場作品
- TRPG出身