
【完全版】ギズグス/ギースグース│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Ghizguth/Ghisguth/Ghizghuth/Ghisghuth
目次
基本設定・概要
危険度: ★★★★☆☆☆☆☆☆
本報告は、深海に監禁されているとされる謎めいた存在についての調査記録である。
形態的特徴について具体的な記述は少ないが、深きものの装飾品に見られる金の偶像から、その姿をある程度推測することができる。一説では大いなるクトゥルフの別の化身、もしくはリヴァイアサンとして知られるクトゥルフの化身の異形とする説もある。
血縁関係については複数の説が存在する。ハイパーボリアの学者たちによれば、サクサクルースの子であり、ズスティルゼムグニとの交配によってツァトゥグァを生んだとされる。しかし、近年の研究者たちはこの解釈を人間本位な見方として否定的である。むしろ、サクサクルース、ツァトゥグァ、ギズグスは元々一つの存在(possibly幼生体)が分割または分離して生まれた可能性が示唆されている。
来歴として、「遠く離れた見えない」場所から地球にやって来たとされ、その到来時には海の沸騰と大津波を引き起こしたという。これは隕石の落下に類似した現象として記録されている。旧きものの関与によって地球に落とされたという説が有力で、その後千年もの間、海底で動かずにいたとされる。目覚めた後は山脈の地下に囚われていることを認識したという。
現在の活動として、何らかの方法で深海に監禁または拘束されている状態にあるとされるが、時折海上に出現し、船舶や乗組員の神秘的な失踪に関与している可能性が指摘されている。特に注目すべき事例として、モーティマー=パークス探検隊(ケチャムパークス工業の出資)が1903年にセントポール島を出発後、行方不明となった事件がある。残された断片的な記録から、ギズグスが少なくとも一度は陸上に出現した可能性が示唆されている。
【住処】
- 現在:山脈の地下/深海(監禁状態)
- 過去:ユゴスの深い洞窟(サクサクルースから避難)、「遠く離れた見えない場所」(地球到来前)
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(7版)
STR | CON | SIZ | DEX |
220 | 350 | 230 | 90 |
POW | HP | MP | DB |
240 | 58 | 48 | +5D6 |
ビルド | 移動 | 正気度喪失 |
6 | 8/泳ぐ20 | 1D8/1D20 |
行動
- 攻撃回数:1D4回
- 近接戦闘:80%/2D6
- 絡みつき:80% …対象を抑え、次のラウンドに食べる。毎ラウンド5D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。触手を切断する場合は、7ポイント以上のダメージを与える必要がある。
装甲
- 1ポイント
- 毎ラウンドHPが10回復する。
- HPが0になれば爆発し、辺りに粘液を散らす。幸運か回避に失敗し粘液に触れた場合、1D8のダメージを受ける。その後200年後に復活する。
魔術
- 呪文:すべての呪文からキーパーの任意。
能力
- 天候を変える:天候を悪化させて、強風や嵐を起こせる。
- 遠見:1600km以内の出来事を幻覚として見せることができる。
恩恵
- 海を引き寄せる:海に様々な大きさの渦を作り出すことができる。
- 水中呼吸:えらもなく水中で呼吸ができるようになる。
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「The Family Tree of the Gods」では
- 名前のみの登場で詳細は不明。
シナリオ導入例
1:海洋探査船失踪型
- 深海調査船が原因不明の失踪を続発させる
- 最後の交信で巨大な影と海水の異常な沸騰を報告
- 救助に向かった船も次々と行方不明になる
- 探索者が向かい、深きものの遺跡から黄金の偶像を発掘する
- 偶像を研究する学者たちが海への強迫的な憧憬を示す
- ハイパーボリアの古文書でギズグスの記述を発見

引きこもりの邪神なので探索者に接触するのではなく、黒幕に少し関与してるくらいがちょうどいいかもしれません。
演出のヒント
1:深海監禁状態の絶望的演出
- 水圧の圧迫感:深海の重圧による身動きの取れない拘束状態
- 暗闇の永続性:光の届かない深海での永遠の闇による孤立感
- 脱出への渇望:長い監禁により蓄積された解放への強烈な欲求
- 海底からの振動:拘束されたギズグスの動きによる海底地震の発生
2:海上出現時の自然災害演出
- 海水の沸騰現象:ギズグスの接近により海面が文字通り煮え立つ超常現象
- 大津波の発生:巨体の浮上による物理的な水位変動と波の発生
- 嵐の突発性:穏やかな海が瞬時に荒れ狂う予測不能な気象変化
- 隕石落下的衝撃:海面への出現が天体衝突に匹敵する破壊力を持つ
3:船舶失踪の神秘性演出
- 痕跡なき消失:救難信号も残骸も残さない完全な消失の不可解さ
- 最後の交信内容:断片的で意味不明な最終通信による恐怖の想像
- 生存者なしの絶対性:誰一人として帰還しない完全な全滅状況
- 周期的な発生:一定間隔で繰り返される失踪パターンの予測可能性



ギズグスの恐ろしさもそうですが、海は人間の本能的に怖いものです。海の怖さにギズグスの関与を付加したら、海洋恐怖症になる探索者も現れるかもしれません。
イラスト・ファンアート・素材紹介


- イラスト:EldritchArtworks様「Ghisguth – The Sound of Deep Waters by EldritchArtworks on DeviantArt」


- 素材:アトリエ 粦様「絵具みたいな神格素材集Vol.3 – アトリエ 粦 – BOOTH」
単品価格:無料
他の神話生物・魔導書との関連
【相関】
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フジウルクォイグムンズハー 兄弟 | クトゥルフ 同一説 | リヴァイアサン 同一説 |
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深きもの 配下 |
【関連魔導書】
- モーティマー=パークス探検隊の記録断片(1903年)
登場作品
- 「The Family Tree of the Gods」(C.A.スミス)