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【完全版】カソーグタ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】カソーグタ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Kassogtha

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★★☆☆☆

本報告は、宇宙的な寄生性と病原性を持つとされる存在についての調査記録である。

形態的特徴として、通常は広大な水域、あるいは他の液体中に存在するとされるが、その具体的な姿は明確には記されていない。周囲の環境を毒で汚染する性質を持ち、その出現地点では人々が病に冒される現象が報告されている。

この存在の最大の特徴は、他の重要な存在に一時的に同化あるいは寄生する能力にある。『水晶と冒涜の幻視』(ジェデダイ・プリントン、ニューヨーク、1889年)には、クトゥルフとの同化の様子が記されており、それは「もつれ」た「命を懸けた」状態として描写されている。この過程で相手から何らかの養分を吸収し、それを用いて新たな生命を創造、あるいは既存の生命を変容させる可能性が指摘されている。

クトゥルフとの関係については諸説が存在する。「兄弟」や「姉妹」とする説があり、また共にヌトゥーサとヌタルフを創造したとする記述も複数の魔道書に見られる。しかし、クトゥルフの出自とされるゾスとの関連を示す記録は見当たらない。

こうした寄生的な性質から、多くの研究者はカソーグタを「宇宙的な病気」として捉えている。生命に徐々に侵入し、忌まわしい形で汚染と変異をもたらす存在として理解されている。また、他の存在への寄生中は姿を消すため、クトゥルフ神話の伝承の中でその存在が語られることは比較的稀少である。

【住処】

  • 現在:広大な水域(または他の液体)
  • 過去:他の存在の体内(寄生時)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
590400400125
POWHPMPDB
60080120+11D6
ビルド移動正気度喪失
12飛行201D10/1D100

    行動

    • 攻撃回数:1D4(近接戦闘)/1回(巻き付く)
    • 近接戦闘:80%/2D6 …100m以内の対象に2D6のダメージを与える。
    • 巻きつく:80%/11D6 …対象を触手の塊の中に引きづりこむ。抜け出すにはDEXでクリティカル成功する必要がある。他の人が助け出す場合は、カソーグタとのSTR対抗に勝つ必要がある。抜け出せなかった場合、次のラウンドで11D6のダメージを与える。

    装甲

    • なし。
    • 通常の武器では最小のダメージしか与えられない。
    • HPが0になれば地面に崩れ落ち溶ける。その地は100年間病に侵される。その後4D100年後に復活する。

    魔術

    • 呪文:キーパーの任意。

    能力

    • 有毒:生命が危機に瀕する毒ガスを放つ
    • 同化:あらゆる生命体と同化することができ、体内から無理やり遺伝子を取り出して、急速に成長させて荒い出産をさせる

    恩恵

    • 病気の手:地球や異界のあらゆる菌を保菌することができ、対象に感染させることができる
    • 痛みの言葉:恩恵者と精神的に繋がりを作り、一方的なメッセージがくるが、その声は肉体に影響がでるほど不快なものである

    原作「Nightmare’s Disciple」では

    • 売春婦を標的とした連続殺人を行い、乳房・乳首を切除してカソーグタへの供物とした
    • 性にまつわる邪神なため、儀式では男女による性行為をしていた
    筆者:たいき

    クトゥルフ神話の中でも濡れ場がある作品はかなり稀です。しかもそれが邪神の儀式のためとなると本作だけの色が出てて面白かったです!。

    シナリオ導入例

    1:水質汚染調査型

    • 湖や河川で原因不明の水質汚染が発生し調査依頼
    • 周辺住民に奇病が蔓延し、変異症状も報告される
    • 水中から異様な生物が発見され始める
    • クトゥルフ崇拝者たちが兄弟神への儀式を計画
    • カソーグタとクトゥルフの同化儀式で新たな生命創造を目論む
    • 大規模な水域での儀式により周辺地域が汚染される
    筆者:たいき

    菌を操る邪神はいますが、毒を操る邪神は珍しいです。カソーグタ特有の毒はシナリオに織り込みたいところ…。

    演出のヒント

    1:不可視的存在の恐怖演出

    • 姿の曖昧性:具体的な形を持たないことによる想像を掻き立てる不安感
    • 水中の異変:透明な水が突然濁ったり色が変わる現象による存在感の示唆
    • 液体の不自然な動き:重力に逆らう水の流れや渦による超常的な気配
    • 温度変化の違和感:カソーグタの接近により水温が異常に変化する現象

    2:環境汚染による病原性演出

    • 段階的な症状進行:最初は軽い体調不良から始まり徐々に深刻化する恐怖
    • 汚染範囲の拡大:水源から同心円状に広がる汚染域の視覚的表現
    • 動植物への影響:魚の大量死や植物の異常成長による生態系破綻の描写
    • 空気感染の懸念:水蒸気や霧を通じた汚染拡散による逃げ場のない絶望感

    3:寄生・同化能力の不気味さ演出

    • 宿主の変容過程:寄生された存在が徐々に別の何かに変わっていく恐怖
    • 意識の混濁:宿主の自我がカソーグタに侵食される精神的苦痛
    • 一体化の瞬間:寄生と宿主が完全に融合する瞬間の異様さ
    • 養分吸収の描写:宿主から生命力や記憶が抜き取られる生理的嫌悪感
    筆者:たいき

    イラスト・ファンアート・素材紹介

    色味やデザインが雌性を引き立てている
    伸ばすと1本の長い触手で、どこに生物らしい特徴があるのかわからないのが良い

    他の神話生物・魔導書との関連

    【相関】

    クトゥルフ
    兄妹・配偶者・寄生
    ヌトゥーサ、ヌタルフ
    子または創造物

    【関連魔導書】

    • 『水晶と冒涜の幻視』(ジェデダイア・プリントン、ニューヨーク、1889年)

    登場作品

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