
【完全版】外なる神の従者│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Serv ant s of the Outer Gods
目次
基本設定・概要
危険度: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
本報告は、「悪魔のフルート吹き」「アザトースの楽師」として知られる従者についての調査記録である。
形態的特徴として、この存在は不定形であり、転がり、這い、よろめきながら移動する。その姿は絶えず変容し続け、正確な描写は困難とされるが、カエルあるいはイカに似た特徴を持つとの報告がある。冒涜的にゆがんだ形態を呈すると記録されている。
主たる活動の場としてアザトースの宮廷が挙げられ、そこで「悪魔的なフルート」を演奏する。その音色は正気を失ったような不協和音を伴う悲しげな調べとして記述され、特筆すべき効果として、アザトースの意識を慰撫あるいは鎮静化する働きを持つとされる。伝承によれば、この音が途絶えた場合、アザトースが完全に目覚め、人知を超えた破壊の波で宇宙に終焉をもたらすとされる。また、その笛の音は魔術的エネルギーの波動を運び、他の存在がそれを享受したり、特定の思考形態を植え付けられたりする現象も報告されている。
地上での活動として、カルティストによる召喚や他の存在による派遣を通じて地球に来訪することがある。その際は音楽演奏を通じて闇の存在や神々の召喚を補助し、重要な儀式や儀礼の成功を確実なものとする役割を果たす。しかし、カルティストが快適な環境と供物を提供しても、ほとんどの従者は惑星上に長く留まることを好まず、宇宙の虚空へ帰還する傾向が観察されている。
【住処】
- アザトースの宮廷
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(7版)
STR | CON | SIZ | DEX |
4D6*5 | (4D6+2)*5 | (4D6+6)*5 | (4D6+2)*5 |
POW | INT | HP | MP |
(2D6+12)*5 | (4D6+3)*5 | 18 | 19 |
DB | ビルド | 移動 | 正気度喪失 |
+1D6 | 2 | 7 | 1/1D10 |
行動
- 攻撃回数:4回
- 近接戦闘:45%/触手の数1D6
- 触手でつかむ:45% …20m範囲内にいる最大4人を対象につかむ。押さえ込んだ対象をそのままつぶし1D6のダメージを与える。もしくは放り投げて2D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXで対抗ロールに勝利する必要がある。
- 回避:40%
装甲
- なし。
- 毎ラウンドHPが3回復する。
魔術
- 呪文:1D10つの呪文を知っている。召喚/従属の呪文はいくつか含まれる。
技能
- なし。
能力
- 狂気の音楽:外なる神の従者が奏でる音楽に影響された人間は、音楽に合わせて踊り続けることになる。
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「暗黒の儀式」では
- 1921年、アンブローズ・デュワートがビリントン屋敷を相続して移り住む
- アンブローズが地所を歩き回り、塔と環状列石を発見する
- 屋敷に残された文書や古新聞を調べて先祖の調査を開始する
- ダニッチを訪れ、手紙を入手する
- 過去の失踪怪死事件の頻発と、ドゥルーヴェンやジョナサンの犠牲を知る
- アンブローズが悪夢を見るようになり、監視されているような感覚を覚える
- ダニッチで再び失踪事件が発生する
- アンブローズがスティーブンに緊急の手紙を送る
- スティーブンがアンブローズの異常な詠唱と寝言を目撃する
- スティーブンがアンブローズの夜の召喚を目撃する
- アンブローズがクアミスというインディアンの男を雇う
- スティーブンを使って、塔にある五芒星形の石を取り外させる
- アンブローズがヨグ=ソトースを召喚して、スティーブンを殺害する
- スティーブンの失踪と、アンブローズのダイイングメッセージがラファム博士に届く
- ラファム博士とウィンフィールドが、ビリントンの森へ向かう
- ラファム博士が2人を拳銃で射殺する

ヨグ=ソトースがメインですが、他のクリーチャーも姿を見せてくれます。細かい描写はありませんが、知りたい人向けの作品ですっ。
シナリオ導入例
1:宇宙音楽遮断型
- 宇宙からの謎の音波信号を受信し、その正体がアザトースの従者の演奏であることが判明する
- 信号の解析中に研究者たちが異常な精神状態を示し、「音楽を止めてはならない」と主張し始める
- 宇宙に無人の探査機を飛ばすがそれが演奏の邪魔になってしまう
- 世界各地で原因不明の天変地異や現実歪曲現象が発生する
- 現実の災害と、宇宙の探査機の互換性が判明するまでに時間がかかり、その間災害が続く
2:音楽感染拡散型
- インターネット上に投稿された「禁断の音楽」が世界中で拡散される
- 音楽を聞いた人々が従者の思考パターンに感染し、同じ音楽を演奏したがる
- 感染者たちが自作楽器で不協和音を奏で始め、集団で演奏会を開催する
- 演奏規模の拡大により現実世界にアザトースの意識が影響し始める

あまり宇宙のことに詳しくはないのですが、宇宙で音楽が聞こえるかは怪しいです。
音の情報が頼れないので、宇宙にいる従者の発見は簡単ではありません。
そのため現実の災害も原因特定に時間がかかるのが自然かもっ。
演出のヒント
1:不定形変容の予測不能演出
- 同じ形を保たない流動的で不安定な存在
- カエルからイカへ、そして名状しがたい形へと絶えず変化する
- 転がり、よろめく不規則な移動パターン
2:悪魔的フルート音色の演出
- 美しくも狂気を誘う音響効果
- 地球上の楽器では出せない音色
3:魔術エネルギー伝達の演出
- 音波に乗って運ばれる目に見えない魔力の波動
- 演奏と同時に発生する超常現象の連鎖



音楽による見えない影響をどう描写するかが悩みどころです。原因はこれかもという匂わせの描写は入れてあげてもいいかもしれません。
イラスト・ファンアート・素材紹介


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他の神話生物・魔導書との関連
【相関】
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アザトース 主人 |
登場作品
- 「暗黒の儀式」