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【完全版】ミ=ゴ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ミ=ゴ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Mi-go

独立種族

危険度: ★★★☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、「ユゴスの菌類」「多次元的科学者」として知られるミ=ゴについての調査報告である。

形態的特徴として、甲殻類に似た有翼の体躯を持ち、色を変化させることで意思疎通を行う卵形の頭部を有する動物的な生理機能は持たず、菌類に近い特性を示す。損傷部位の再生や付け替えが可能で、死亡時には数時間以内に透明な粘液へと溶解し、油性の染みのみを残す。多次元的な共振によると思われる特性により、写真やビデオでの撮影が困難とされる。

高度な外科的技術により、環境や役割に応じた体の改造が可能である。兵士型は殺傷能力に特化したロブスター状の爪と甲羅を、科学者型は通常の二倍の頭部を、また情報保管用の「図書館型」や機動性に優れた「偵察型」など、多様な特殊形態が確認されている。人間の偽装も可能で、皮膚の培養や人体組織の利用により変装を行う。

特筆すべき技術として、生体脳を筒形の生命維持装置に移植する能力を持つ。この「脳収納器」には通信装置が付属し、収容された意識との対話を可能にする。この処置は、情報収集目的だけでなく、彼らが関心を持った個体にも実施される。

ジュラ紀に地球へ到来し、古のものとの戦いの末に北半球を確保。以来、アンデス、アパラチア、ヒマラヤに採掘基地を設置し、地球固有の鉱物資源の採取を継続している。現在の最寄りの拠点は冥王星(ユゴス)に存在するとされるが、さらに遠方との説もある。

思考構造は厳密な因果関係に基づき、不要な情報を排除する一方で、自身の起源など特定の記憶は保持する特徴を持つ。人間特有の直観的思考に関心を示し、研究対象としている。

【住処】

  • 現在:ユゴス(冥王星またはそれ以遠)
  • 地球拠点:アンデス、アパラチア、ヒマラヤの採掘基地

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
3D6*53D6*53D6*54D6*5
POWINTHPMP
(2D6+6)*5(2D6+6)*510~1113
DBビルド移動正気度喪失
+007/飛行130/1D6

行動

  • 攻撃回数:2回(近接戦闘)/1回(捕まえる・武器)
  • 近接戦闘:45%/1D6+DB
  • 捕まえる:ビルドがミ=ゴと同じ、もしくは小さい値の対象を捕まえて空に飛びあがる。その後高所から落として3m毎に1D6のダメージを与える。
  • 回避:35%

装甲

  • なし。
  • 貫通武器は全て最小のダメージになる。

魔術

  • 呪文:25%の確率で、1D3の数だけ任意の呪文。

技能

  • キーパーの任意の技能。

能力

  • バイオ装甲:半透明の緑色の粘液を纏い、身を守る。
  • 催眠:羽音で超音波を出し、影響された人間はその場に釘付けになる。
  • テレパシー:人間にテレパシーを送れる。
  • 虚光:光が一才入らない暗闇の空間を作り出す。

原作「時間からの影」では

  • 主人公は大学の講義中に意識を失い、目覚めると知らない土地と文明があり、鏡に映ったイスの偉大なる種族の姿に自分の意識が入っていることに気が付く
  • 人間の体はイスの偉大なる種族に乗っ取られており、彼らは知識探求を目的としてタイムトラベルをして、その時代にいる他生物への精神乗っ取りが可能な存在である
  • 基本的に害意はなく約5年後に体を返してくれたが、その間に家族や交友関係は途切れてしまっていた
筆者:たいき

教授の体にイスの種族が乗り移った時、異種族が初めて人間の体を動かすという描写がすごく生々しく、これがホラー映画にあるような絶望する確定演出なのだと思いました。

シナリオ導入例

1:山岳採掘基地発見型

  • ヒマラヤの高度6000m地点で、現代技術では説明不可能な巨大採掘施設を発見する
  • 施設内部から甲殻類的な生物の痕跡と、地球外起源の金属を回収
  • 調査チームの一部が行方不明となり、発見された者は「脳だけの状態」となっている
  • 脳収納器から「ユゴスの科学者たちが地球資源の最終採取段階に入った」との話す
  • 他の山脈でも同様の施設が活動を開始し、地球環境への大規模な影響が懸念される

2:人間偽装潜入型

  • 大学の生物学研究室で、研究者の行動に違和感が出始める
  • 彼らは色覚や触覚に異常を示す
  • 研究室で発見された培養皮膚と人体組織が、実は偽装用の生体材料と判明する
  • 偽装したミ=ゴが人間を研究し、その生態を解明しようとしている
  • 真の人間と偽装者の見分けがつかない状況で、誰を信頼できるかの疑心暗鬼
筆者:たいき

戦闘でも探索でもすべてにおいて「ちょうどいい」そんな神話生物です!。SF寄りなシナリオになりますが、かなり幅広くいろんなシナリオに登場させられるので、悩んだら採用してみてくださいっ。

演出のヒント

1:色彩変化コミュニケーション

  • 頭部が感情や意図に応じて虹色に変化する
  • 人間には理解できない色彩パターンによる高度で複雑な意思疎通
  • 興奮時の激しい色彩点滅や、警戒時の保護色へ変換する

2:菌類的特性の不気味さ

  • 切断された部位が独立して動き回る分散的生命力
  • 湿度の高い環境での急速な再生・増殖能力

3:外科技術の精密性と異常性

  • 人間の脳を無傷で摘出する超人的な手術
  • 生体改造など生命を軽視している
  • 痛覚や麻酔の概念なしに行われる「冷徹な医療行為」
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

菌類、植物、甲殻類、それぞれの特徴が出ていて、光合成で呼吸ができるなど、完全な生命体を感じる
効率を求めるミ=ゴがハサミ状の手を持つのも、きっと意味があるのかもしれない

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ニャルラトテップ
信仰
シュブ=ニグラス
信仰
古のもの
対立

登場作品

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