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【完全版】ファロール│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ファロール│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Pharol

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★★☆☆☆

本報告は、「宇宙の悪魔」「恐ろしき星のもの」として知られるファロールについての調査報告書である。

形態的特徴として、巨大な黒色の体躯を持ち、腕があるべき場所に触手を有し、牙を備えた姿で出現するという。

その分類については、下級のオールド・ワンとする説と、より強大な宇宙的存在とする説が並立している。他のオールド・ワンと異なり、旧き魔術による拘束や幽閉の形跡は見られない。

現在の居住域は我々の宇宙外の異次元とされ、「混沌とした潮流が押し寄せて感覚を狂わせる」場所、あるいは「大気が騒然と荒れ狂う退廃した」場所として描写される。この環境が人類に及ぼす影響は不明だが、有害である可能性が高いと推測されている。

魔術師エイボンの記録によれば、「怒れる」あるいは「憤怒を抱える」存在として特徴づけられ、接触には原初的欲求の鎮静が必要とされる。エイボンは「閉ざされた世界のかなたから流れ出る深淵なる知識を得る」目的で複数回の招来を行ったとされる。当時のファロールは人類についての認識を持たず、地球や現宇宙への関心も限定的であったという。

現状での脅威度は比較的低いと評価されているが、これは我々の宇宙への接近手段や知識を未だ得ていないことによると推測される。しかし、この状況が変化した場合、深刻な危険性が指摘されている。特に、次元間の通路開設による時空の裂け目の生成や現実の歪曲、さらには他の望ましからざる存在の接近を可能にする危険性が懸念されている。

    ステータス(7版)

    STRCONSIZDEX
    150400180100
    POWHPMPDB
    1505830+3D6
    ビルド移動正気度喪失
    4121D6/2D10

    行動

    • 攻撃回数:6回(近接戦闘)・1回(噛みつく)
    • 近接戦闘:90%/2D6+炎上 …対象に攻撃が命中すると1D6のダメージと、衣服に火がつくか幸運ロールを行う。
    • わしづかみ:90%/3D6 …対象を掴んで握りつぶし3D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。他の探索者が助けるか、触手に8ダメージ以上与えて切断することができる。

    装甲

    • 10ポイント
    • 化学物質と炎のダメージを受けない。
    • HPが0になれば内側から消滅する。その後48時間後に復活する。

    魔術

    • 呪文:「記憶を奪う」・「重力に逆らう」・「精神の溺死」・「火葬」・その他キーパーの任意。

    能力

    • 不吉な炎:ファロールは触れたものや、その周りに、例え酸素がなくても消えない炎をあげることができる。
    • 禁じられた知識:クトゥルフ神話に関する知識や呪文を与える。

    恩恵

    • 蛇の手:手を蛇に変化させることができる。
    • 不気味な炎:この世のものと思えない色の炎を放てる。

    原作「神々の塵」では

    • 火星の赤い荒野の薄暗い酒場で密輸人ノースウェスト・スミスと相棒ヤロールが次の仕事を待っている
    • 依頼人が「ファロールの遺した塵を持ち帰れ」という危険な仕事を持ち込む
    • ファロールはかつて「三柱」と呼ばれた神々の主で、他の二柱サイグとルサは完全に消滅している
    • 依頼人の真の目的は塵を用いた儀式でファロールを復活させ、その叡智を得て神を奴隷として従えること
    • ファロールの眠る場所には「白い何か」が立ちはだかっているという
    • 以前この任務に挑んだ賞金稼ぎが正気を失って戻ってきたという噂がある
    • 二人が危険な旅路に出る決意を固める
    • 予想通り白い化け物との遭遇や脱出など難関が続く
    • ついにファロールの神殿にたどり着いた二人が何かを目撃する
    筆者:たいき

    アウトロー系主人公が、軽い気持ちでかぐや姫レベルの任務をこなすの熱かったです。神を奴隷にしようとする依頼人も狂ってて好きです。

    シナリオ導入例

    1.:エイボン資料復元型

    • 魔術師エイボンの研究資料が大学図書館の古文書庫で発見される
    • 資料には「宇宙の悪魔」との交信記録と召喚の手順が記載されている
    • 研究者が学術的興味から召喚術の実験を計画し、予備実験を開始する
    • 実験室で空間の歪みと黒い影の出現が確認され、周囲の電子機器が全て故障
    • ファロールの部分的顕現により、研究施設周辺で重力異常と時空の揺らぎが発生

    2:原初的欲求暴走型

    • 世界規模で人類の攻撃性が増大する現象が発生
    • 暴動、戦争、犯罪が激増し、文明社会の秩序が急速に崩壊し始める
    • 心理学者が人類の集合無意識に外部からの「憤怒」の影響を発見
    • 異次元からの怒りの感情が人類の感情を刺激していることが判明する
    • ファロールの感情的影響が次元を超えて地球に到達し、人類を狂気に陥れている
    筆者:たいき

    原作では何者かとファロールが戦っていました。それをリスペクトして、ファロールの退散には何か強力な旧神の力を使う流れは自然かもっ。最後はファロールの塵を手に入れて、願い事を叶えてもらいましょう!。

    演出のヒント

    1:拘束できない恐怖

    • 旧き魔術による封印や束縛が一切効かない完全な自由
    • 他のオールド・ワンと異なり、解放の儀式なしに突然出現する

    2:憤怒の感情的圧迫

    • ファロールの怒りが空間を通じて伝播し、周囲の人間を激昂させる
    • 理性的な人物が突然暴力的になる
    • 怒りの感情により電子機器が異常動作を起こす

    3:潜在的脅威

    • 現在は安全だが状況次第で最悪の敵となる不安定な状態
    • 「まだ気づかれていない」という一時的猶予の脆弱性
    筆者:たいき

    イラスト・ファンアート・素材紹介

    この容姿から能力を得た人間にも見える、邪神になる前の容姿が想像できる

    他の神話生物・魔導書との関連

    【相関】

    サイグ
    3柱の一人
    ルサ
    3柱の一人

    【関連魔導書】

    • 『エイボンの書』

    登場作品

    カテゴリー一覧