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【完全版】シアエガ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】シアエガ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Cyaegha

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★★☆☆☆

本報告は、巨大な黒い触手の塊の中央に一つの赤い目を持ち、「完全なる虚無」と称される、洞窟と暗黒の神としても知られる異形の存在についての調査記録である。

形態的特徴として、巨大な黒い触手の塊であり、その中央には赤い目玉を一つ備えている。しかし『ネクロノミコン』によれば、生命への蔑視を除く全てを欠いた「完全なる虚無の存在」とされる。何世紀もの眠りを続けるが、覚醒時の復讐は恐ろしいものとされる。

現在、古代の魔術による封印によって複数の「かけら」に分断され、それぞれが独立しつつも繋がりを保ちながら各地の「空虚な」牢獄に封じられているという。この分断状態は旧き知恵と魔術によって維持されており、現状では断片の再結合は不可能とされている。万が一これらの断片が集合し新たな完全体を形成した場合の帰結については殆ど語られていないが、想像を絶する恐ろしい結果になると推測されている。

封印された場所の一つはドイツのフライハウスガルテン村近郊の「暗き丘」の下とされ、その周囲にはヴァエヤンと呼ばれる下級の存在が5体、ハゲタカのような石像の中に封じられ、輪状に配置されている。これらは「緑の月」「白の炎」「翼持つもの」「赤き炎」「黒き光」という固有の名で呼ばれており、これらの名前の重要性については現在も研究が続けられている。他の封印地ではヴァエヤンは霊体や異なる形態を取っている可能性があり、その破壊や除去は封印を弱体化させるとされる。

配下として、人間とカエルを混ぜ合わせた恐ろしい姿を持つ透明な肉体のナガアエ(別名:ナガエ、ナッガ)を持つ。これらはシアエガの意志の物質的具現化とも考えられ、影や闇から出現して、シアエガが直接行けない場所で活動する。不従順な信者の抹殺、新信者の勧誘、特殊なアーティファクトの収集などを行うが、その力と能力には制限があるとされる。

17世紀初頭のフライハウスガルテンでは、住民全員がある種の催眠術的な支配下で「暗き丘」に赴き、無意識のうちに継続的な崇拝儀式を行っていた。参加者たちは後に何が起こったかの記憶を持っていなかったという。この状況は1860年頃、一人の若い聖職者の到来によってカルトが崩壊するまで続いた。しかし実際には、これらのカルトの活動自体が、シアエガを封じ込めつつその力と活力を引き出すための仕組みであった可能性が指摘されている。

定期的な顕現は可能とされているが、これについても複数の解釈があり、実際には移動せず、独立して機能する「かけら」がそれぞれの場所で現れているという説も存在する。

【住処】

  •  複数の「空虚な」牢獄(各地に分散)
  • フライハウスガルテン近郊の「暗き丘」の下(断片の一つ)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
400600100070
POWHPMPDB
17516035+16D6
ビルド移動正気度喪失
17飛行201D10/1D100

行動

  • 攻撃回数:5回
  • 近接戦闘:100%/4D6
  • わしづかみ:100%/8D6 …対象を捕まえ8D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。触手を切断するには16以上のダメージを与える必要がある。

装甲

  • なし。
  • 貫通武器は最小のダメージしか与えない。
  • 自然光はシアエガに毎ラウンド1ダメージを与える。
  • HPが0になれば歪んで渦になり消える。その後4D10+10時間後に復活する。

魔術

  • 呪文:「呪われた目・「苦痛の障壁」・「ニョグタのわしづかみ」・「精神の溺死」・その他キーパーの任意。

能力

  • ナガアエの創造/召喚:ナガアエを望む場所に召喚できる。
  • 闇の催眠:シアエガに魅了されたものはシアエガを忘れ、その将来の手助けをする。
  • 光を失わせる:1.6km以内の範囲を太陽光も届かない暗闇にする。
  • 生命力を授ける:1km以内にいるものの傷や病気を癒してくれるが、シアエガに反する行動をしたときに体が腐る。

恩恵

  • 再生:病気にならず、傷も自動的に癒えるようになる。
  • 光の禁忌:光のある場所が耐えられず、体に影響が出る。
  • 闇の目:目を取り除くと、暗視ができる。

原作「Darkness, My Name Is」では

  • 村では毎月生贄を用意し儀式を行っていた
  • 観光でやってきた主人公はその実態を知り、儀式を止めようとする
  • 5つの像の一つを破壊する
  • 儀式の日、ナガアエが現れホテルマンを殺害する
  • 像がシアエガを封印していて、儀式も平穏を保つのに必要な工程だったと判明
  • 主人公はシアエガに取り込まれる
  • 主人公はループし初日に戻るが、あるべき目がなくなっていた
筆者:たいき

辺鄙な村はシアエガを封印する大きな役割を果たしていたため、生贄も世界のためというオチ。
誰も悪くないというもやもや感が好みでした。

シナリオ導入例

1.:封印調査学術型

  • ドイツの古城調査中に発見された「暗き丘」の古文書と地図
  • 5体のハゲタカ石像のうち1体が何者かによって破壊された痕跡
  • 現地住民が「赤い目の悪夢」を共通して見始める異常事態
  • 新興カルトの危険な活動が判明する
  • 封印地を狙った組織的な破壊工作が行われていた
  • 透明な怪物による信者以外への襲撃事件も発生する
筆者:たいき

原作をリスペクトして時間をループさせるのもアリかも。シアエガは顕現しちゃうけど、解決まで何回も挑戦です!。

演出のヒント

1:巨大触手塊の威圧演出

  • スケール感覚:建物全体を覆う巨大さや、触手一本が電柱ほどの太さ
  • 動きの不気味さ:意志を持った液体のような流動性
  • 質感描写:光を完全に吸収する真の黒

2:赤い目の恐怖演出

  • 視線の重圧:どこにいても見つめられている感覚
  • 光の異質性:周囲を血のように赤く染める光
  • 感情の伝達:その目から「生命への純粋な蔑視」「存在そのものへの怒り」を感じる

3:ナガアエの不気味演出

  • 透明な恐怖:空気の歪みで存在が分かる、雨粒が輪郭を浮かび上がらせる
  • 混合形態:人間の上半身にカエルの下半身という気持ち悪さ
  • 出現パターン:影の中から滲み出てくる、水溜りから這い上がるなど不自然な登場
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

触手の塊に一つ目というシンプルなデザイン。見てくるだけなのに不安になる。

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ナガアエ
配下

【関連魔導書】

  • 『ネクロノミコン』

登場作品

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