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【完全版】クトゥグア│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】クトゥグア│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Cthugha

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★★☆☆☆

本報告は、フォーマルハウト星近傍に拘束され、炎の精霊を支配する謎めいた存在についての調査記録である。

形態的特徴として、巨大な浮遊する炎として出現するとされ、その本質は精霊的存在とされる。グレート・オールド・ワンの中でも特に正体不明で、その本質については諸説が存在する。

歴史的に重要な点として、最初期の地球訪問者の一つとされる。まだ地球が溶融状態にあった時期に到来し、冷却期に地下へ潜伏したが、最終的に旧き神によって追放された。現在はフォーマルハウト近くのコルヴァズと呼ばれる恒星に封じ込められており、別世界の火山内の宮殿に唯一の進入門が存在するという。

特筆すべき点として、グレート・オールド・ワンと旧き神の戦争に参加し、放射能による被曝で永久の狂気に陥ったとされる。また、外なる神々、特にニャルラトテップとの間に敵対関係が存在し、この確執は地上の崇拝者たちの抗争にも反映されている。

崇拝の歴史として、スティギアの神官たちによって崇拝され、後にカルタゴのメルカルトとモロクへの信仰と融合した。最も著名な信仰集団は、6世紀のゾロアスター教預言者ネスター・モベダン・モベドのカルトである。

招来に関して、フォーマルハウトが地平線上にある時に、「フングルイ ホマルハウト グン! イア! ムグルウナフ ウガア クトゥグァ グアア クトゥグァ! ナフルタ」詠唱を3回行う必要があり、近くに火を用意することが推奨される。しかし、その危険性は重大で、1666年のロンドン大火は従者の召喚失敗によるものとされる。

【住処】

  • 現在:フォーマルハウト星近郊のコルヴァズ(小恒星)
  • 過去:地球地下(溶融状態の地球から冷却期まで)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
400600700100
POWHPMPDB
20013040+13D6
ビルド移動正気度喪失
14飛行41D3/1D20

行動

  • 攻撃回数:3回(近接戦闘)/1回(炎の噴出)
  • 近接戦闘:40%/6D6+火傷 …炎の擬足を3本出し攻撃する。
  • 炎の噴出:擬足を使う代わりに2ラウンドに一回炎の噴出できる。射程150m、着地点に範囲20mの炎を起こす。範囲内の対象は幸運ロールに失敗すると燃えて灰になる。成功すると1D10のダメージを受ける。

装甲

  • 14ポイント
  • 通常の武器でもダメージは与えられるがその後灰になる。魔力を付与している場合は壊れずに使用できる。
  • HPが0になれば付近の炎の吸血鬼をすべて吸い込む。100m範囲内にいてDEXに失敗したものは引き込まれ灰になる。その後1D10+10年後に復活する。

魔術

  • 呪文:炎に関する呪文。

能力

  • 炎の入り口:クトゥグアが顕現する時、炎の吸血鬼を連れてくる。
  • 太陽のごとく輝く:クトゥグアは放つ輝きが増していき、小さな太陽ほどまで明るくなる。

恩恵

  • 炎の接触:触れた対象を火傷にする。
  • 発火:精神力で火をおこせる。
  • 炎歩き:火の中に入り、別の火まで移動できる。

原作「闇に棲みつくもの」では

  • リック湖で行方をくらませた教授
  • 教授を探しに向かう主人公一行
  • ニャルラトテップの策略にハマってしまい、生前の教授のヒントを頼りにする
  • クトゥグアの招来を試み、ニャルラトテップの撃退に成功する
筆者:たいき

ニャルラトテップを討伐してくれた邪神なので、一見すると味方に見えるけど、ただ白痴で無差別に攻撃していただけだと思います。

シナリオ導入例

1:火山観測所異常型

  • 活火山の観測所で異常な地熱活動と謎の炎現象を観測
  • 火山内部に古代の宮殿構造らしき空洞を発見
  • 観測員が原因不明の狂気症状と放射線被曝症状を発症
  • 現代に蘇ったネスター・モベダン・モベドの後継カルトを発見
  • 教団がフォーマルハウト観測とクトゥグァ召喚儀式を計画中
  • 都市部で原因不明の火災が頻発し始める

2ニャルラトテップ対立型

  • ニャルラトテップ崇拝者とクトゥグァ信者の抗争に巻き込まれる
  • 両派閥が互いの神の優位性を証明するため召喚合戦を開始
  • 都市が超常的な炎と混沌の戦場と化していく
筆者:たいき

クトゥグアはもう一つの太陽レベルの存在です。顕現すれば人間の体は耐えられないので、探索者の対策も考えておきたいとこです。

演出のヒント

1:巨大浮遊炎の圧倒的演出

  • 重力無視の炎:通常の炎とは異なる浮遊する火球による超常的威圧感
  • 意志を持つ炎:人工的な炎のように動く知性的な火の動作
  • 温度の異常性:近づくだけで金属が溶解する極度の高温
  • 炎の眼差し:火の中に浮かぶ意識的な視線による精神的圧迫

2:放射能狂気の複合恐怖演出

  • 被曝症状の進行:火傷と放射線症候群の同時進行による複合的苦痛
  • 狂気の感染性:クトゥグァの狂気が周囲に伝播する精神汚染
  • 理性の崩壊:放射能による脳機能障害と超常的狂気の相乗効果
  • 治療不可能性:医学的治療が無効な絶望的な症状進行
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

燃える塊に見えるが、下面には触手が伸びていたり、従者の炎の吸血鬼がいたりディティールが細かい
頭がないため、不定の狂気に陥っていてもわかりづらい恐怖がある

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

炎の吸血鬼
子または配下
フサッグァ
子または同一説
アフーム・ザー
対となる存在説
ニャルラトテップ
対立

【関連魔導書】

  • 『ゼゲムブリ写本』

登場作品

  • 「アンドルー・フェランの手記」(ダーレス)
  • 闇に棲みつくもの」(ダーレス)
  • 旧神郷エリシア』(ラムレイ)
  • 「The Black Mirror」(グラスビー)
  • 「The Nameless Tower」(グラスビー)
  • 「The Pillars of Melkarth」(ティアニー)
  • 「This Fire Shall Kill」(A.ビショップ)
  • “Deities and Demigods Cyclopedia”(ウォード&クーンツ)