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【完全版】オサダゴワ/ズヴィルポグア│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】オサダゴワ/ズヴィルポグア│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Ossadogowah/Zvilpogghua

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★☆☆☆☆☆

本報告は、星から来て饗宴に列するもの「ツァトゥグァの初子」として知られるオサダゴワについての調査記録である。

オサダゴワは、ツァトゥグァとシャタクの交配により生まれたとされる成熟したオールド・ワンである。形態的特徴として、二つの主要な姿が報告されている。一つは、コウモリの翼と水かきのある足を持ち、顔の位置に触手が生えた巨大なヒキガエルのような姿。もう一つは、一本の触手が顔に付いた霧状の体という姿である。

この存在の誕生の地はヤークシュの星(海王星、好奇心の強い菌性種族の本拠地)とされるが、現在はペルセウス座のアルゴル(悪魔の星としても知られる)の衛星イラウトルムに定住、あるいは監禁されているとされる。

地球との関わりについて、最も詳細な記録は『ニューイングランドにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術について』に見られる。この植民地時代の文献によれば、オサダゴワは「悪しき者たち」の呼び出しに応じて地球へ飛来し、崇拝と血を代償として協定を結ぶ「星の魔物」として描写されている。同書には、信奉者たちが用いた多数のシンボルやアイコン、そしてオサダゴワを招来するためのねじれた円形の印章が記録されている。興味深いことに、この召喚円は反転や鏡写しにすることで、この存在を「投げ返す」ことができるとされる。

招来に関する重要な制約として、アルゴルが空に見える時に13人の魔術師が揃って召喚を行う必要がある。マサチューセッツ州の先住民部族はかつてオサダゴワを降ろす方法を知っていたとされるが、その大部分はこれを邪悪な行為とみなし、その知識の使用を避けたという。一度招来されたオサダゴワは、自身の意志による以外に追放する手段がないとされる。

オサダゴワの要求として、地上に召喚された際には人間の血肉を生贄として要求するとされ、このことから「星から来て饗宴に列するもの」という別称で呼ばれている。また、「目を殺すもの」と呼ばれるクリーチャーを配下に持つことが知られている。

【住処】

  • 現在:イラウトルム(アルゴルの衛星)
  • 過去:ヤークシュの星(海王星、誕生地)、凍りついた遠隔地アビス

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
175260230100
POWHPMPDB
2504950+4D6
ビルド移動正気度喪失
510/飛行171D6/2D10+2

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 近接戦闘:80%/2D6
  • 巻きひげ:60%/2D6+STRから5D10 …10m以内の対象の血液を吸い取る。吸われた対象は2D6のダメージと5D10のSTRを失う。抜け出すにはSTRでクリティカル成功する必要がある。もしくは巻き付いているひげを切ることもできる。
  • 飛びながらの吸血:巻きひげの後に派生して、対象をそのまま空へつれて行く。その後空で対象を食べるか、ただ落とした場合は高さに応じて1D6から1D10のダメージを与える。
  • 回避:40%

装甲

  • なし。
  • 全ての武器が与えるダメージは最小になる。
  • HPが0になれば不定形の雲になり消滅する。その後4D10年後に復活する。

魔術

  • 呪文:「人間をおびき寄せる」・「無形の落とし子との接触」・「ヨグ=ソトースのこぶし」・「次元をさまようものの召喚」・その他キーパーの任意。

能力

  • 影の姿:自身を影のような姿に変化させて、暗闇からの奇襲などができる。

恩恵

  • 蛇の手:両手が巻き髭のような蛇に変化し、この蛇は個々に口を持ち噛み付くこともできる。
  • 無貌:恩恵者の顔はオサダゴワと同じように、巻きひげのある塊になる。

原作「星から来て饗宴に列するもの」では

  • 治安官ヴースが教団摘発時に、邪神像をハンマーで破壊してしまう
  • 像を破壊されたズヴィルポグアは復讐を開始した
  • ヴースが対処法を求めて、元信者の隠遁者イズドゥゴールに相談したところ、追い払いの儀式方法を教えてもらう
  • ヴースが教えられた通りに儀式を行うと、空から黒い影が降りてきてヴースを掴んで連れ去ってしまう
  • 実はイズドゥゴールが儀式材料を意図的に1個欠落させていた
  • ヴースを騙して儀式に必要な最後の1つの生贄として捧げていた
筆者:たいき

狡猾な邪神と言われてますが、その信者の方も結構狡猾で、やはり似たような性質になるんですね。

シナリオ導入例

1:天体観測異常召喚型

  • 天文学者がアルゴル(悪魔の星)の異常な活動や光度変化を観測
  • 観測データの分析を依頼された探索者が調査を開始
  • 調査中にアルゴルに関連した古い召喚術の記録を発見
  • 13人の魔術師グループがアルゴルの可視時に召喚儀式を計画していることが判明
  • 探索者は儀式阻止または対処のために行動を開始する必要がある

2:血肉要求連続事件型

  • 奇怪な殺人事件が連続発生し、被害者の血肉が異常な方法で奪われる
  • 探索者は事件捜査の専門家として、または関係者として調査に参加
  • 事件現場で「目を殺すもの」の目撃証言や不可解な痕跡を発見
  • 調査の結果、13人の魔術師による召喚儀式の成功とオサダゴワの活動が判明
  • 召喚円の反転による追放を試みるか、オサダゴワとの直接対決が必要となる
筆者:たいき

比較的まだ戦える邪神です。もちろん強いのは間違いないので、純粋に戦闘で勝つというわけではなく、退散を目指すと難易度が下がりそうです。

演出のヒント

1:二重形態の不気味な変化演出

  • 形態切替の予測不能性:巨大ヒキガエル型と霧状体の間で予告なく変化する不安定さ
  • 物理攻撃の有効性変化:形態により攻撃手段の効果が劇的に変わる戦術的混乱
  • 認識の困難さ:どちらが真の姿なのかわからない本質の不明確性
  • 変化の瞬間演出:形態変化時の視覚的・感覚的インパクトの強調

2:13人の魔術師集団演出

  • 数の意味性:13という不吉な数字の持つ呪術的重要性
  • 集団召喚の威力:単独では不可能な協力による強大な力の発現
  • メンバー確保の困難:適格な術者を13人集める難しさと危険性
  • 裏切りと内紛:13人の間での利害対立や信頼関係の破綻
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

3つの差分で邪神を表現しているため、細かいディティールで想像できてしまう

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ツァトゥグァ
シャタク
目を殺すもの
配下

【関連魔導書】

  • 『ニューイングランドにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術について』

登場作品

  • 「ヴァーモントの森で見いだされた謎の文書」(カーター)
  • 暗黒の儀式」(ラヴクラフト&ダーレス)
  • 「星から来て饗宴に列するもの」
  • 『The Return of the Manitou』(マスタートン)

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