- 「ヴァーモントの森で見いだされた謎の文書」(カーター)
- 『The Return of the Manitou』(マスタートン)
- 「暗黒の儀式」(ラヴクラフト&ダーレス)
- 「星から来て饗宴に列するもの」
【住処】
- 現在:イラウトルム(アルゴルの衛星)
- 過去:ヤークシュの星(海王星、誕生地)、凍りついた遠隔地アビス
本報告は、星から来て饗宴に列するもの「ツァトゥグァの初子」として知られるオサダゴワについての調査記録である。
オサダゴワは、ツァトゥグァとシャタクの交配により生まれたとされる成熟したオールド・ワンである。形態的特徴として、二つの主要な姿が報告されている。一つは、コウモリの翼と水かきのある足を持ち、顔の位置に触手が生えた巨大なヒキガエルのような姿。もう一つは、一本の触手が顔に付いた霧状の体という姿である。
この存在の誕生の地はヤークシュの星(海王星、好奇心の強い菌性種族の本拠地)とされるが、現在はペルセウス座のアルゴル(悪魔の星としても知られる)の衛星イラウトルムに定住、あるいは監禁されているとされる。
地球との関わりについて、最も詳細な記録は『ニューイングランドにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術について』に見られる。この植民地時代の文献によれば、オサダゴワは「悪しき者たち」の呼び出しに応じて地球へ飛来し、崇拝と血を代償として協定を結ぶ「星の魔物」として描写されている。同書には、信奉者たちが用いた多数のシンボルやアイコン、そしてオサダゴワを招来するためのねじれた円形の印章が記録されている。興味深いことに、この召喚円は反転や鏡写しにすることで、この存在を「投げ返す」ことができるとされる。
招来に関する重要な制約として、アルゴルが空に見える時に13人の魔術師が揃って召喚を行う必要がある。マサチューセッツ州の先住民部族はかつてオサダゴワを降ろす方法を知っていたとされるが、その大部分はこれを邪悪な行為とみなし、その知識の使用を避けたという。一度招来されたオサダゴワは、自身の意志による以外に追放する手段がないとされる。
オサダゴワの要求として、地上に召喚された際には人間の血肉を生贄として要求するとされ、このことから「星から来て饗宴に列するもの」という別称で呼ばれている。また、「目を殺すもの」と呼ばれるクリーチャーを配下に持つことが知られている。
【関連魔導書】
- 『ニューイングランドにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術について』
【相関】
- 血縁:ツァトゥグァ(父)、シャタク(母)
- 支配:「目を殺すもの」(配下のクリーチャー)
- 関連:ニューイングランドの魔術師たち、マサチューセッツ州先住民部族
【能力】
- 影の姿…自身を影のような姿に変化させて、暗闇からの奇襲などができる。
【恩恵】
- 蛇の手…両手が巻き髭のような蛇に変化し、この蛇は個々に口を持ち噛み付くこともできる。
- 無貌…恩恵者の顔はオサダゴワと同じように、巻きひげのある塊になる。