
【2025年版】「He Who Comes at the Noontime」入門|あらすじ・登場人物・おすすめ版まとめ
概要
本作は2002年、『The Mlandoth Myth Cycle』に収録された。
登場人物
- スティーブン・マクラウド:主人公
- ベルナルト
- バルトロメオ
- セニョール・バルカス:酒豪、村の金持ち
- フレイ・マルコス
- アウレリア:ベルナルトの妻
- アントニオ
- フアン
- イネス
- イレーナ:バルカスに仕える奴隷少女
- アンジェロ
- パブロ
- ラモン:弁護士
- ブラインアン・オヘリー:教授
- ナイルズ・ラムニー
- 最後のハーレクイン
- ホセ
- ポルフィリオ
- オルガ
- マンドレローン:イムナールの作った、犬と人のキメラのような生き物
- イムナール
- ヌギル=コーラス
舞台
- ニューメキシコ州、スペイン
あらすじ
干からびた大地に佇む小さな集落。生きるか死ぬかの瀬戸際に立つ住民たち。その中で、希望を捨てきれないベルナルトは必死に地面を掘り進める。水を求めて。そんな絶望的な日々の中、一人の謎めいた旅人が姿を現す。
この男の到来と共に、奇跡が起こる。枯れていたはずの土地から水が湧き出し、さらには死んだはずの者たちが蘇るという信じがたい出来事が起こる。集落に希望の光が差し込んだその瞬間、人々は驚愕する。この謎の男の正体は一体…。そんな疑問が浮かぶ中、第一章は幕を閉じる。
場面は一転、懐疑的な科学者スティーブンの視点へ。彼は非科学的な出来事を頑なに信じない合理主義者だ。しかし、ある出来事をきっかけに、怪しげなカルトに潜入することになる。
カルトの中で彼が出会うのは、狂信的な信者たちと、意外にも理性的な会話のできる人々。そして彼は、さらに深い「真の教団」への扉を開くことになる。
最後の関門、ハーレクインとの面談。そこで語られるのは、人知を超えた壮大な創世神話。ヌギル=コーラスとパイゴンの衝突、1億8千年の時を超えてやってきた異星の種族。常識では到底信じられない話を、堅物のスティーブンでさえ否定することができない。
そうして彼は、教団の本拠地へと足を踏み入れる。人里離れた山の頂、外界から完全に隔絶された秘密の集落。そこで彼を待っていたのは、驚くべき真実だった。
目の前に広がる光景は、まるで別の世界。そこにいたのは…。
二つの章が交錯し、そして繋がる時―。
邦訳版の比較ガイド おすすめの一冊はどれ?
現在入手可能な主要な邦訳版として、以下の収録版がある:
- 「The Black Sutra」:ヌギル=コーラスが登場する作品が唯一読める。

初読者には「The Black Sutra」がおすすめっ。現在、英語版しかありませんが、そこまで長くないので翻訳作業はまだいい方です。
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