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イスの偉大なる種族

イスの偉大なる種族

Great Race of Yith

独立種族
登場作品
概要
関連/他
  • 「時間からの影」(ラヴクラフト)
  • 「The Shadow from Yith」(ガレット)
  • “夢見る人”(ハーバー)
  • 「異次元の影」
  • 「ネクロノミコン アルハザードの放浪」

【住処】

  • イス(起源世界、詳細不明)
  • デボン紀の地球(円錐形生物として)
  • ナコトゥス(オーストラリア地域の巨大都市)
  • 木星およびおうし座近傍の暗黒星
  • 未来の地球(甲虫類として)
  • 水星(球根状生物として、予定)

本報告は、「偉大なる種族」として知られるイス人についての調査記録である。

イス人は、物理的な実体を持たない純粋な精神生命体である。その最も顕著な特徴は、他の生物への精神転移能力と時間旅行能力であり、これらの能力によって種の存続を幾度も成功させてきた存在である。

イス人は本来の物理的形態を持たない。他の種族の体を「まとう」という形で存在するため、彼らの本来の姿は不明である。地球での最も有名な姿は、デボン紀の円錐形生物の体である。

歴史的には、イス人の起源は超銀河世界イスにまで遡る。興味深いことに、イス以前の歴史記録は全て意図的に消去されている。イスでは当初、両生類に似た種族の体を用い、その後、精神を保持できる球体の機械装置を開発した。しかし、未知の災厄により、約6億年前に地球への大規模な精神移住を余儀なくされた。

地球到着直後、イス人は飛行するポリプとの戦いを強いられたが、優れた技術力でこれを撃退し、地下に封じ込めることに成功した。その後、彼らは数千フィートの高さを持つ建造物からなる都市を建設し、核動力の乗り物や飛行機械を開発するなど、高度な文明を築いた。

特筆すべき能力として、イス人は精緻な時間旅行技術を有している。過去への旅行は幽体離脱に似た方法で行い、未来への旅行は精神交換という方法を用いる。通常、約5年間の精神交換を行い、訪問先の時代の研究を行う。この過程で、被験者の記憶は催眠術により抑制されるが、時として夢や断片的な記憶として残存することがある。

社会的特徴として、イス人は社会主義的な共同体を形成している。知性と科学的推論を重視し、論理的な思考に基づいて資源を共有する。宗教的信仰は持たず、他種族が神として崇拝する存在も、単により高度な存在として認識している。繁殖は胞子による方式を採用し、4,000年から5,000年という長寿命のため、繁殖頻度は低い。栄養摂取は液体のみで行われる。

約5,000万年前、封じ込められていた飛行するポリプの反乱により、イス人は地球での存続を断念。最も優秀な科学者たちの精神は、木星やおうし座近くの暗黒星を経由し、人類滅亡後の地球に生息する集団意識を持つ甲虫類の体へと移住した。さらに地球の寿命終了後は、水星の球根状生物への移住を計画している。

【関連魔導書】

  • 『エルトダウン シャーズ』
  • 『ナコト写本』

【相関】

  • 対立:飛行するポリプ(主要な敵対種族)
  • 支配:地球上の複数のカルト(工作員として活用)
  • 関連:イェクーブ、ウッドヴィル(ジェームズ)、コルシ(バートロミオ)、ヌグ=ソス、レムリア

【能力】

  • 時間旅行…アーティファクトを使って、自身の精神を他の時代に飛ばす。
  • 精神転移…あらゆる生命体の精神とも、精神の交換が行え、最大5年間乗っ取られる。
  • 人間のカルト…イスの偉大なる種族を崇拝する人間を利用する。

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